23.USJ篇 06 ページ23
あの後私たちは学校へ戻った。アドレナリンが切れてきたせいか、ズキズキと痛む身体を引きずるように歩いていると、周りにすごい勢いで保健室に行くように勧められた。
切島くんが着いていくと言ってくれたが丁重にお断りし、保健室への道のりを歩く。
あー、痛い。左足は折れたか、よくてヒビが入ったくらいだろう。肋骨は何本かいっちゃってると思うし、アツくなっていたとはいえ後先考えない行動だったと思う。反省。
「失礼しま＿＿……ん？」
「う、うわあっ！？？ま、松平さんっ！？」
保健室の扉を開けると、ベッドが二つあって奥に緑谷くん、手前に金髪のおじいさんが寝ていた。そして手前にはリカバリーガール。かわいい。
妙に焦っている緑谷くんにおかしいなと思いつつ手をひらひらと振って挨拶する。
「緑谷くん、怪我の具合はどう？」
「エッ！！あ、うん、全然大丈夫！！」
「両足骨折でしょ、大丈夫じゃないじゃん」
リカバリーガールは私を椅子に座らせて、切り傷を手当てしながらどこが痛むか聞く。
足とー、お腹とー、手とー、と答えると痛む箇所を調べながらリカバリーガールの眉間に皺が寄っていく。
「左足が折れてるじゃないかい！！左手首もだよ……この調子じゃ肋骨も折れてるかもしれない、ほら、そこに寝なさい」
部屋の奥から折りたたみ式の簡易ベッドを持ってきてそこに寝かされる。
足は失敗だったけど、利き手を庇えてよかった。あの鬼副長、私がどんな怪我をしようとも見廻りやらなんやらに狩り出しそうだしな。
よくここまで歩いてこれたね、というリカバリーガールの呟きに、アドレナリン出てたんで、と適当な答えを返す。
本音を言ってしまえば慣れているのだ。自己犠牲なのではなく、夜兎の本能が私に戦えと言っているのだ。手がもげようと、足が折れようと、この命ある限り戦え、と。
「治癒の力は使わなくていいです。ただ固定さえしてくれれば」
「……どうしてだい？」
「どうせ、私には効果ありませんから」
彼女の個性は、人の治癒力の活性化。私は人ではない。地球外の生き物には、彼女の個性は通用しないだろう。
しぶしぶといった様子でギプスやらなんやらの支度をし始めるリカバリーガールを横目に、私はため息をついた。
やっぱり私は、人間になんてなれっこない。
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ケンタッキー - よろず屋一同モブ扱いwwwwwwwwwwwwwwwww (2017年7月15日 13時) (
レス) id: 14327c620f (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 3話の切島鋭児郎の児が次になっていますよ！！ 分かりにくくてすみません(Ａ;´･ω･)ｱｾｱｾ (2017年5月1日 0時) (レス) id: b16a0cad51 (このIDを非表示/違反報告)
あるふ - 切島wwwwwwwwちょ、面白い過ぎますwwwていうか、銀魂とうまく融合してますね笑ここでもやはり土方さんは不器用ですか笑もう笑いが止まらなかったです。頑張ってください！ (2017年2月4日 3時) (レス) id: 1eb099c57d (このIDを非表示/違反報告)
ナミト(プロフ) - ユリ猫さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2016年7月9日 13時) (レス) id: ade0ad6b75 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ猫(プロフ) - すごく面白いです！！更新頑張って下さい！！ (2016年7月9日 10時) (レス) id: 2d583a6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナミト | 作成日時：2016年5月28日 10時
