02 始まり ページ2
真新しい制服に身を包み、いつものように傘を差しながら見慣れない道を歩く。
(なんで私がこんなことをしてるんだろう…)
自嘲的な笑みを零しながら、憎たらしいほど青い空を見上げた。
私の名前は、A。夜兎族の生き残りである。
＊
「この春から、雄英高校ヒーロー科に入学してほしい」
「………え。なんですかそれ。新手のギャグですか？そもそも私今年で17なんですけど。年下に混じれとかぼっち確定じゃないですか舐めてるんですか？」
「いつの間にそんな口悪くなったのAちゃん！？」
ピーピー喚く近藤さんの話を要約するとこうだ。
いままでヒーローや個性なんてものには手付かずだった幕府も、それらを中心に回り始めている社会の流れを見て、考えを徐々に改めはじめているらしい。
ひとまずは一年弱、ヒーローやその周りの物をリサーチする＿＿＿聞こえはいいが、得体の知れない社会にぶっ込まれるスパイのようなものだ＿＿ことを目的として、誰かを送り込むべきだ、と。
「分かりましたよ。夜兎の馬鹿力なら、個性なんてなくても周りから浮かないって、そういうことでしょ？」
「うん、まあ、そういうことなんだけど＿＿俺としては、Aちゃんには普通の女の子の生活も体験させたいと思ってて、いい機会だと思ったんだ。だから任務とか考えずに、楽しんでおいで」
近藤さんはまたそれか。
私は、普通の女の子の生活なんて望んでないのに。
私が望むとすれば、それは＿＿＿
＊
「おはよう！」
「んん”っ！？おはよ、ゴホッ、おはようございます…」
「驚かせてしまったか、申し訳ない！俺は私立聡明中学出身の飯田天哉だ！これからよろしく頼む！！」
1-Aと書かれた無駄に大きいドアを開けたら、突然大きな声で挨拶され盛大に噎せた。
しかも席についているほとんどの人に注目されてなんか恥ずかしい。自分の席はたぶん端っこに一つだけ出ている席だ。隣の席がかわいい女の子で仲良くなってとか妄想してたのに、なんだこのぼっち確定の席……。
「あ、松平Aです。よろしくね飯田くん」
「ああ！こちらこそ＿＿……今日は晴れなのに、どうして傘を持っているんだ？」
「これ？日傘だから気にしなくていいよ」
適当にあしらいながら席へ着こうと足を進める。
松平、はとっつぁんの名字を勝手に拝借した。名字を名乗らないんじゃあ変に見られると思ったからだ。
さあ、ここから始まる。私のヒーローアカデミア。
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ケンタッキー - よろず屋一同モブ扱いwwwwwwwwwwwwwwwww (2017年7月15日 13時) (
レス) id: 14327c620f (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 3話の切島鋭児郎の児が次になっていますよ！！ 分かりにくくてすみません(Ａ;´･ω･)ｱｾｱｾ (2017年5月1日 0時) (レス) id: b16a0cad51 (このIDを非表示/違反報告)
あるふ - 切島wwwwwwwwちょ、面白い過ぎますwwwていうか、銀魂とうまく融合してますね笑ここでもやはり土方さんは不器用ですか笑もう笑いが止まらなかったです。頑張ってください！ (2017年2月4日 3時) (レス) id: 1eb099c57d (このIDを非表示/違反報告)
ナミト(プロフ) - ユリ猫さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2016年7月9日 13時) (レス) id: ade0ad6b75 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ猫(プロフ) - すごく面白いです！！更新頑張って下さい！！ (2016年7月9日 10時) (レス) id: 2d583a6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナミト | 作成日時：2016年5月28日 10時
