カルナさんにデロ甘なマスター ☆ ページ8
ちゃり、と。
涼しい音が、Aの耳元で小さく響く。
耳から下がるそれにそっと手を添え、存在を確認すると、少女はまた喜色を隠しきれないといった様子で微笑んだ。
「Aちゃん！お昼行＿＿おお！？そんなの付けてたっけ？キレイ！」
「お茶子ちゃん」
お金が入っているらしい小さなガマ口を持ったお茶子が、Aの席までやってくる。廊下には、緑谷飯田轟の3人が立っていた。どうやら待ってくれているらしい。
自分も財布を出して、お茶子とともに廊下へ出た。
「すごいね、なんか煌びやか…それに高そう…。もしかしてプレゼント？」
「うん。買ってもらったわけじゃないんだけどね」
光を反射させて揺れている金の環は、所々に紫の石が飾り付けられていて、確かに煌びやかだ。見る人が見れば値段なんてつけられないアクセサリー＿＿＿いや、聖遺物だろう。
「Aちゃん、それもしかして、サーヴァントと関係がある？」
出久が尋ねる。相変わらず鋭いな、と思い、そうだよと答えた。
「だってきみ、アクセサリーとかあまり付けるタイプじゃないから…。しかもそんな大きめの。だから付けざるを得ない感じなのかなって思ったんだよ」
「すげえな緑谷。幼馴染の力ってやつか」
轟くんが真顔で言う。飯田くんも同意の声をあげた。そのまま、誰にもらったのか、という質問をされた。
「一回見たことあると思うよ。えーと、白い肌に白い髪の、胸に赤い宝石が付いた男の人で＿＿」
「ああ！Aくんがカルナと呼んでいた英霊か。まさかとは思うが、マハーバーラタに登場するあのカルナか？」
飯田くんにピタリと言い当てられる。確かあの時、わたしが令呪でカルナさんを呼び出したために真名がバレていたのだろう。やはり、名前だけでも、知識のある人ならわかってしまうらしい。
「マハーバーラタ！内容までは知らなかったなあ。飯田くんすごい！」
「み、みんなそんなん知っとるんや…」
２人の会話を聞いてお茶子ちゃんが舌を巻く。わたしも多数の英霊と契約するまで、マハーバーラタだのラーマヤナだの、ローランの歌だのトリスタンとイゾルデだのなんてものは読むどころか興味も起きなかった。名前も知らなかったものがほとんどだったのに。
本当に飯田くんは博識だ。しかも探究心まで持っているらしい。これにはどのような効果があるのか、と矢継ぎ早に質問された。
わたしの頭の中には、つい昨日の出来事が思い起こされる。
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闇音(プロフ) - 初めまして。こちらのシリーズのお話、いつも楽しく読ませていただいています。ジーク君と1日デートするというリクエストは可能でしょうか？本編ならびに番外編も更新を楽しみにしています。 (2020年3月28日 1時) (
レス) id: f425466021 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳(プロフ) - いつもぜんざいさんの小説を楽しく読ませて頂いてます(>_<)すみませんリクエストなのですが、キングプロテアちゃんと夢主ちゃんとA組のお話が見たいです…！更新楽しみにしてます！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 2e7f27e19e (このIDを非表示/違反報告)
リリカ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しみにしてます！ リクエストで岡田以蔵と夢主とA組の話をお願いします！ (2019年1月4日 9時) (レス) id: 317858aab0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンヌオルタサンタリリィ - 初めまして！インド兄弟楽しみです！それからリクエストよろしいでしょうか？私はロビンとビリーが取り合うのがいいです！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: 9d73ceb014 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - インド兄弟の続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年10月6日 16時) (レス) id: fa8e26fbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2018年5月27日 11時
