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その夜、食堂で1-Aの面子は仲良く食事を取っていた。
「ねえ、今日A見た？」
「そういえばお見かけしていませんわ」
「10時くらいにアーチャーさんと出かけてくとこ見たよ？」
耳郎が出したAの話題に、近くにいた八百万と葉隠が食いつく。その会話を聞きながら、緑谷はひとり首をひねった。確かに今日は彼女の姿を見ていない、でもそれにしては、彼女の部屋の前を通りかかったときに騒がしかったような気がした。
「どーも。すみませんけど、キッチン使わせてもらえないっすかね？」
その時、食堂にふらりとアーチャー____茶色の髪に緑の目をしたハンサムな男が姿を現わす。食堂のオバチャンはその瞬間に乙女の表情を取り戻し、ささっと端にどく。
にっこり笑ってお礼を言ったアーチャーは、手慣れた様子で冷蔵庫から何やら出して、調理を進めていく。
「アーチャーさん、Aちゃんは？」
「あー…。マスターはまあちょっと色々」
麗日の問いかけにロビンフッドは言葉を濁す。
己のマスターが幼児化したことを、クラスメイト____特に緑谷や爆豪に教えようかとも考えた。マスターは5歳ほどまでの記憶しかないようで、まだ前世の記憶は漠然としている頃だろう。それなら幼馴染である(姿形は違うが)2人の方が、マスターも安心するかもしれないとも思ったのだ。
____しかし実情はといえば、皇帝のワガママによりサーヴァント内での秘密に留まっており。
「体調が悪いとかですか…？」
「ああいや、元気っすよ。ちょっと部屋にいたい気分らしいんで今日は」
「本当は体調が悪いとか…」
他のクラスメイトまでも詮索してくる。面倒くさくなる前にどうにか退散しなければ、と作り終わった料理を適当な皿に乗せて、ロビンフッドはざわめく食堂を急ぎ足で出て行った。
＊＊＊
その頃、Aの自室では。
「おねえちゃん、ロビンおにいちゃんは？」
「彼奴は食事の支度に行ったのだ、すぐに帰ってくるからな？」
「……おい雑種、我の宝物庫に興味はあるか？」
「え？うん？」
「突然帰ってきたと思えばなんだその質問は！？まさか奏者を放り込むつもりではあるまいな！！？」
「マスター、質問の意味がわかんねえのに頷いちゃ駄目だよぉ」
賢王を加え、より一層騒がしくなったこの部屋が、果たして秘密を隠し通せるのか。
それは神のみぞ知るところ、というやつである。
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闇音(プロフ) - 初めまして。こちらのシリーズのお話、いつも楽しく読ませていただいています。ジーク君と1日デートするというリクエストは可能でしょうか？本編ならびに番外編も更新を楽しみにしています。 (2020年3月28日 1時) (
レス) id: f425466021 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳(プロフ) - いつもぜんざいさんの小説を楽しく読ませて頂いてます(>_<)すみませんリクエストなのですが、キングプロテアちゃんと夢主ちゃんとA組のお話が見たいです…！更新楽しみにしてます！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 2e7f27e19e (このIDを非表示/違反報告)
リリカ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しみにしてます！ リクエストで岡田以蔵と夢主とA組の話をお願いします！ (2019年1月4日 9時) (レス) id: 317858aab0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンヌオルタサンタリリィ - 初めまして！インド兄弟楽しみです！それからリクエストよろしいでしょうか？私はロビンとビリーが取り合うのがいいです！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: 9d73ceb014 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - インド兄弟の続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年10月6日 16時) (レス) id: fa8e26fbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2018年5月27日 11時
