幼女4人組の学校訪問 ☆ ページ14
(体育祭前くらいの時間軸。サーヴァントみんな駐在しているトンデモ設定)
4時間目終了のチャイムが鳴った。空腹を訴えるお腹に無意識に手をやって、バッグの中のお弁当を探す。
「Aちゃん、お弁当食べましょ」
「お腹空いたねー！」
「あれ…あれ？ちょっと待ってね…」
梅雨ちゃんとお茶子ちゃんが、わたしの机の前まで来てくれた。慌ててカバンの中身を全部出すが、お目当ての包みは見当たらない。思わず頭を抱えそうになった。
「お弁当忘れた〜！！」
「えっ嘘！？それはしんどい！」
「私のお弁当を分けるから安心して」
梅雨ちゃんに優しい言葉を掛けてもらったが、気分は晴れない。何故って__今日のお弁当は、エミヤお手製のお弁当なのだ！しかも、わたしのリクエストしたおかずしか入っていない！
今頃はきっと、誰かのお腹の中に入ってしまっているだろう。あぁ、エミヤの出し巻き卵が恋しい…。
ふたりに慰めてもらっていると、不意に廊下が賑やかになっているのに気付く。そして程なく、教室に小さな影が飛び込んで来た。
「おかあさん！」「マスター！」「トナカイさん！」
「うぎゃっ！！？」
勢いよく飛びついて来た四つの影を受け止めきれず、そのまま後ろに倒れて腰を強かに打った。いってえ！と思わず野太い声が漏れた。
「ああっ！トナカイさんがぁっ！」
「おかあさん、おもしろい声！」
「笑っちゃだめよ、ジャック」
「マスター、大丈夫？」
降ってくる4種類の声。上から、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ、ジャック・ザ・リッパー、アビゲイル＝ウィリアムズ、ナーサリー＝ライム。うちのカルデアの癒し担当筆頭＿＿人呼んで幼女四人組。誰がそのグループ名を付けたとか知りませんよ。デカくて名前に髭がつくオタク海賊？いや、何のことだか。
兎にも角にも、その幼女４人組は、器用にも全員がわたしの上に乗りかかっている。雪原で幼女3人を連れて猛ダッシュしたことのあるわたしだが、さすがにこれはキツイ。ギブだ。
一旦降りてくれ、と虫みたいにか細い声でお願いすると、４人はいそいそと退いてくれた。楽しそうでなによりです。
「で、４人ともどうしたの？」
「マスターったら、エミヤおじさまのお弁当を置いていったでしょう？」
「だからわたしたちでお届けに来たんです！今日のサンタは宅配便も兼ねてます！」
ナーサリーやサンタリリィが口々に言う。彼女たちの手には、わたしがさっき探していた赤いお弁当包みがあった。
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闇音(プロフ) - 初めまして。こちらのシリーズのお話、いつも楽しく読ませていただいています。ジーク君と1日デートするというリクエストは可能でしょうか？本編ならびに番外編も更新を楽しみにしています。 (2020年3月28日 1時) (
レス) id: f425466021 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳(プロフ) - いつもぜんざいさんの小説を楽しく読ませて頂いてます(>_<)すみませんリクエストなのですが、キングプロテアちゃんと夢主ちゃんとA組のお話が見たいです…！更新楽しみにしてます！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 2e7f27e19e (このIDを非表示/違反報告)
リリカ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しみにしてます！ リクエストで岡田以蔵と夢主とA組の話をお願いします！ (2019年1月4日 9時) (レス) id: 317858aab0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンヌオルタサンタリリィ - 初めまして！インド兄弟楽しみです！それからリクエストよろしいでしょうか？私はロビンとビリーが取り合うのがいいです！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: 9d73ceb014 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - インド兄弟の続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年10月6日 16時) (レス) id: fa8e26fbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2018年5月27日 11時
