悪属性女子鯖とマスター ☆ ページ22
(林間合宿前くらいの時間軸。サーヴァントみんな駐在している設定)
それはまさしく、事件であった。
「すみません、Aさん！突然なんですけど、これっ！受け取ってください！」
「えっ？ちょ、」
朝8時。登校するべく家の門を出たその時。同じ制服を着ているが見覚えのない男の子がそこに立っていた。声をかける間もなく、その子はわたしに手紙を押し付けて去って行く。
なんだこれ、と中身を開ければ＿＿今はもう古典的な、ラブレターというやつだったのである。
あの子は経営科の一年生であること。廊下で時々わたしを見かけていて、その、好きになってしまったということ。
そんな内容の手紙に急いで目を通し、慌ててカバンの中にしまう。こんなものを貰ったと、"あの子たち"にバレたら＿＿それはそれは面倒臭いことに、
「マァスタ〜！お待たせしましたっ！玉藻の前、今日も魅力マシマシで準備万端です♡」
「あ、ああ、キャスター。今日はキャスターが付いて着てくれるの？」
「モチのロンです！あのメストカゲ、しつこく粘ってきやがりましたが…わたくしの愛の力には及ばず！ということでマスター、参りましょう？」
「ちょっと待ちなさいよー！このオバサン！！」
玄関の扉が開き、現代風の衣装に身を包んだ玉藻の前が飛び出してくる。ウサギの耳がついたボーダーのピンクのパーカー、フリルのついた黒のホットパンツ、そしてニーハイ。たしかに現代風ではあるのだが、胸元が開きすぎのセクシー過ぎだ。
私の左腕を抱いて歩き出そうとした時、悲痛な声が聞こえて彼女はチッと舌打ちをする。玄関から飛び出してきたのは、ふわふわのピンクのワンピースに身を包んだエリちゃん＿＿エリザベート＝バートリー。
「オ〜バ〜サ〜ン〜？ガキが何か言ってますけれども？じゃんけんで負けたんですから？大人しく引き下がってくれやがりますか、メストカゲさん？」
「あんなの無効よ無効！普通はじゃーんけーんぽん！でしょ！？ジャンケンポン！って早すぎるのよ！！ズルよ！！えーん小ジカ〜！」
彼女はわたしの右腕＿＿玉藻が抱いている方とは反対の腕にしがみつく。大きい目には涙の膜が張って半泣きだ。
「せっかくこのワンピ新調したのに〜！子ジカと一緒に出かけようと思ったのに〜！」
「エリちゃん、これお出かけじゃなくて登校だから＿＿」
「それでもよ！！」
こうなってくると、わたしにはこう言う事しかできない。
3人で一緒に行こう？と。
(続きます)
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闇音(プロフ) - 初めまして。こちらのシリーズのお話、いつも楽しく読ませていただいています。ジーク君と1日デートするというリクエストは可能でしょうか？本編ならびに番外編も更新を楽しみにしています。 (2020年3月28日 1時) (
レス) id: f425466021 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳(プロフ) - いつもぜんざいさんの小説を楽しく読ませて頂いてます(>_<)すみませんリクエストなのですが、キングプロテアちゃんと夢主ちゃんとA組のお話が見たいです…！更新楽しみにしてます！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 2e7f27e19e (このIDを非表示/違反報告)
リリカ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しみにしてます！ リクエストで岡田以蔵と夢主とA組の話をお願いします！ (2019年1月4日 9時) (レス) id: 317858aab0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンヌオルタサンタリリィ - 初めまして！インド兄弟楽しみです！それからリクエストよろしいでしょうか？私はロビンとビリーが取り合うのがいいです！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: 9d73ceb014 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - インド兄弟の続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年10月6日 16時) (レス) id: fa8e26fbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2018年5月27日 11時
