スロー .ラブ (ページ6)

今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:43,374 hit

6 ページ6

……なんだろう、今朝のことで全く頭が働かない。

「湧くん…かっこよかった…、」

そのことだけが頭を支配して

何も考えられない状態でいた。

いつもはすたすたと何も思わず歩く通学路も

どこかキラキラして見えて

夢みたい。夢にいるみたい。

数分後…学校に着いて教室に向かう。

まだ朝練の時間だから人は全く居ない。

ひとり教室で何もすることはなく、

アラームかければいいよね…！

と数秒後に思った事も

さっきのことをフラッシュバックしてしまったため

アラームをかけずに目を閉じてしまった。

「A～？おきて～？」

ん…、、いつも一緒にいてくれる陽菜の声に気づいて目をあけた。

陽「あ！おきた～！！」

そんなことをいってニコニコする陽菜は超可愛くて
朝からにやけてしまう。

陽菜は新学期の時、同じ中学の子がいなくて困ってた私をみて

「Aちゃん？わたし…同じ中学の子少なくて…良かったら一緒にいてくれない？」

その陽菜の声で私達は仲良くなった。

陽「今日の朝ね猫がいたの～」

なんてふわっとした会話をする陽菜は
かわいくてこれは男の子からも女の子からもモテるんだろうなあ～、、、

ガラッ

『あ、遅いじゃん湧たち～～』

『湧～颯太～宿題お前ら終わってんの～？』

湧くんと颯太くんたちが入ってくるなり

いつも一緒にいる安嶋くん、平塚くん、光輝くんが声をかけた。

湧「部活だからいっつも遅いって言ってんじゃん！！笑」

颯「俺まだ終わってない～～見せてぇ～」

やっぱり大好きな人の声っていいな。