スロー .ラブ (ページ4)

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同じ車両には乗るものの…

野球部はたくさんいるからやっぱりずっと目で追うのには無理があって。

ちらっと湧くんを気にしながらも
小テストの勉強をいつもしてる。

「次は〇〇～〇〇。〇〇高校の方はここで降りてください。」

電車のアナウンスがいつものようにあって

小テストの勉強をやカバンにしまう。

立ち上がろうとした瞬間。

…あっ、

定期を落としてしまった。

なにやってんの自分…と思い
前を見ると

「はい！！」
と元気よく定期を渡してくれる男の子…

「わぁ…内村くん…、！」

思わず反射的に名前を言ってしまって
やばいと思って口を塞ぐ。

颯「僕の名前覚えててくれてるんだね～嬉しい～、！朝から勉強偉いね～！！」

内村くんは席が数回近くになって
「ノートここ取り忘れちゃった～」だとか
「提出日いつまで～～ぇ」とか
そんな会話を少しだけ交わしたことがある。

「あ、、いや、そんなっ、ありがとう…」と

定期を受け取る。

…ん？え？なんで勉強してたって知ってるの…？

と疑問を抱きつつも内村くんのお顔を見ると
横に…っ、

湧くん…

大好きな湧くんの姿があって。

湧「なにしてんの颯太、、は、早く行くよ、」

と何故かカタコトのように内村くんに話しかける湧くん。

…う、、かっこいい…！、！