小話を一つ ページ13
No side_____
『社長、今、お時間ありますか?』
福「あ、嗚呼。どうかしたのか。」
現在時刻、午後十一時。
社員は既に帰宅し、今はこの二人しかいないであろう。
滅多に社員とも関わらないAがそんな事を云い出すので、少し驚いた様子だ。
『大した事はありません。唯、一つ話を聞いてほしいのです。相槌なんてうたなくて結構です。嫌なら聞き流してくださいな。私が喋りたいだけです。
江戸川さんじゃ駄目なのです。
太宰さんじゃ駄目なのです。
国木田さんでも駄目なのです。
貴方じゃなきゃ、いけないんです。』
福「…話せ。」
安心したようにAは奥から椅子を出し、するっと座った。
『突然ですけど、私には親がいません。
私が六つのときに二人とも死にました。
寿命じゃありません。病気でもありません。
無論、事故でもないです。
・・・・・・・
殺されたのです。
周りの人から嫌がられるような人達じゃありませんでした。いい人達でした。
誰が殺したと思います?
私が殺したのです。』
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マルフォイ - まず、ページを開けて下さったことにありがとうございます。これからも頑張っていくつもりなので、何卒最後までお付き合いください!! (2019年7月5日 22時) (レス) id: b79a2a39e4 (このIDを非表示/違反報告)
魔乃 - さっすがですね!とてもよかったです!更新お願いします!応援しています! (2019年7月4日 23時) (レス) id: 42385bad72 (このIDを非表示/違反報告)
マルフォイ - ありがとうございます!今度からの更新は「運命論者の或る否劇 其の一」で更新を続けていくつもりなので、そちらの方も宜しくお願いします! (2019年6月5日 22時) (レス) id: bae9fea7d4 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 好きです!(唐突)面白かったです!更新頑張ってください! (2019年6月1日 16時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:丸ノ内マルフォイ | 作成日時:2019年5月30日 23時