「unconditional love」 (ページ7)

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グランドスラム(yellow) ページ7

「お疲れ様です！」

一番に楽屋に入ってきた僚一。

「お疲れ様です、今日も元気ですね？」

…なんていつもの社交辞令、急に携帯が鳴った。

"この後下で待ってるから”

"了解”とだけ返す。

「Aちゃん！今日衣装褒められた！！」

お気に入りだわーなんて嬉しそうな橋本さん。

「良かったです！」

明らかに視線を感じる、背後から。

「塚田さんもどうでした？新衣装、」

「すっごく評判良かったですよ！またお願いしますね？」

他のメンバーがそそくさと帰っていって、楽屋には私と僚一だけ。

「…ねぇ、A」

「ちょっ、今は、てか下で待ってるんじゃないの、」

普段は"さん”呼びって決めてるのに、

「うん、そのつもりだったよ？」

「早く出ないと…」

「はいはい、」

…

「…さっきの分かりやすすぎだから」

「だってはっしーと喋るから、」

「仕事なんだし、いつも話してるじゃん！」

「…ちょっとごめん、」

「え？…んっ、」

不意打ちのキスなんて珍しい、いや、初めてだ。

「どう…したの？」

「なんかしたくなっちゃった、笑」

無理して笑う貴方が愛しくなったから

「明日休みだからどっか行く？」

「二人でゆっくりしようよ？」

「そうだね、」

僚一、私達なりの愛を深めていこうね…？

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…grand slam…

「二人だけの秘密」