episode03 ページ3
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「あっ、ユンギ先輩！」
休日。私がよく通ってるちょっぴり穴場のカフェへ行くと、見覚えのある金髪とピアスが目に入って近づいてみると案の定ユンギ先輩だった。
私服……白Tにスキニーだけでシンプルなのにこんなにカッコいいことある？
「げ、何でいるんだよ…」
ユンギ先輩は私に気づくと思いっきり嫌そうな顔をする。失礼な人だ。
「ユンギヒョン、パク Aと知り合い？」
「……違う」
ユンギ先輩と向かい合わせに座ってる人が口を開いて、あ、何か低い良い声してるなぁって思って顔を見たら、
「……てひょん、くん？」
「オレのこと知ってるの？」
「だって有名だもん」
「そうなの？あ、てかこっち座りなよ」
「ありがとう！」
「いや座るなよ」
テヒョンくんが快く隣に座らせてくれたおかげで、思いがけずユンギ先輩とカフェデートが実現した。(隣にテヒョンくんいるけど)
「Aちゃん、今日ひとり？」
「うん、ひとり」
「友達いねぇもんな」
「ユンギ先輩ひどい、先輩は私の友達じゃないんですか？」
「全然違う」
「本当に友達いないの？」
テヒョンくんは不思議そうに私の顔を覗き込んできた。
…距離近くない？もしかして距離感バグってる系の人かな。
「……みんな仲良くしてくれてるけど、休日に遊びに誘えるほどの人はいないの」
「そっかーじゃあ今度からオレを誘ってよ」
「え？」
「仲良くしよ、オレが友達第1号になってあげる！」
そう言ったテヒョンくんの言葉に悪い感情は一切含んでいなくて。
単純に良い人だと思ったし、皆に人気な理由もわかる。
「ね、カトク交換しよ」
「うん。あ、テヒョンくん、ユンギ先輩のも教えて。私が聞いても教えてくれないの」
「ユンギヒョンいじわるだね。いいよ、オレが送る！」
「……お前らさぁ、オレここにいるんだけど」
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作成日時：2021年7月18日 20時
