episode19 ページ19
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1時間丸々ソクジン先生の部屋にいてお喋りしていたらあっという間に授業終了のチャイムが聞こえてきた。
「次の時間は僕授業あるから行くけど、きみはどうする？」
「あーー…教室に戻ります、けど」
……イヤリング、結局見つかってないんだよな。
時間が経って見つかるとは限らない。でも授業もこれ以上休むわけにはいかない。もう諦めるしかない。
もし先輩に言われたら無くしたってちゃんと言って謝ろう。
「どうしたの？何か気になることがあるなら言ってみて」
「いや、そんな大したことじゃなくて、」
「言ってみて」
「……イヤリング、なくしちゃって。さっきも探してたら授業に間に合わなかったんです」
「どういうやつ？」
「シルバーのリング…あの、ユンギ先輩がしてるピアスと同じ形」
「…わかった、何か分かったら伝えるからとりあえず戻りな」
「ありがとうございます」
先生に頭を下げてからくるりと背を向けて教室の扉を開けた瞬間、
「は、 ！？ ちょ、待って」
後ろから腕を引っ張られ勢い余ってフラついた私をソクジン先生が抱きとめる形になり、ふわりと甘い香りに包まれた。
……え？いま、どういう状況？
先生に、後ろから抱きしめられて、る…よね？
「ねぇ、ブラウス脱いで」
耳元でそう囁かれ、もう訳が分からなくて心臓はバクバク鳴っていた。
と同時に、開きかけていた扉が外から誰かによってガラガラッと勢いよく引かれた。
「……え。何やってんの？」
ユンギ先輩ーー！！！
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作成日時：2021年7月18日 20時
