138話▽会いに行くよ ページ42
長期ロケ自体は楽しいものだったのかもしれない。
……あんま集中できなかったケド。
もちろんギャラ相応の働きはさせてもらいましたが！
収録仕事も終わり、時計を見れば夜の11時。
結婚式は無事に終わったのだろうか。
今日が式当日というのもあってか、この時はまだプリン様から連絡はなかった。
スタッフに"今晩も泊まるか"と尋ねられたが、自分は丁寧にお断りした。
そして
日付は既に変わり、それは真夜中1時を過ぎた頃の話。
"──助けてほしいのッ……！"
(何で……何で自分は気づけなかったんだッ……！)
不本意な結婚を命じられて、式を迎えて。
彼女の側には、本当の味方なんて誰1人いなかったハズなのに！
『これじゃあ"友達"失格っしょ……！』
プリン様曰く、ペコもかなりピンチな状況らしい。
何でも麦わらを庇って、
スクーターの速度は最大だが、それでも遅く感じる。
とにかく早く、プリン様に、ペコに、みんなに会いたかった。
「おい！止まれ海賊！！」
『！』
遠くから拡声器越しの声が聞こえる。
声色からして……歓迎されているワケではないようだ。
進む先に船が見えてきた。数隻の船。
白い帆には、今1番見たくないマークが描かれている。
「──"
無駄な抵抗はやめろ！！お前はもう逃げられない！！！」
『……最悪ぅ』
随分遠くから見つけてくれちゃって！
もしや自分の大ファンですか？
クソ、今こっちは大忙しなんだけど！
どうしよう。迂回するか？
(……いや、そんな暇はない！)
スピードはバッチシ。
風向きも……よく分かんないけど多分ヨシ！
「おい、聞こえていないのか！
スピードを落とせと──……」
『あいにく耳が遠いもんで！
地獄耳ならぬ
そのまま減速など一切せず、船群に突っ込む。
超高速でスクーターを飛ばしながら、"月歩"を踏むように水面を強く蹴れば──……
「そ……空を飛んだァ！？」
「相手は1人だ！撃ち落とせ！！」
下から放たれる弓矢や銃弾。
手練れの剣士もいるのか、斬撃までもが飛んでくる。
それでもこちらは止まる気なんてない。
『──どけやお前らアァ!!!』
振り返るな。真っ直ぐ進め。
──自分を待ってる人がいるのだから！
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なめこ(プロフ) - 万さん» 万様、温かいコメントをありがとうございます！駄洒落は割と丁寧に作ってたのでそう言って頂けると嬉しいです。引き続きマイペースで頑張っていきます！ (2022年9月30日 19時) (
レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
万(プロフ) - 初めまして、設定も珍しく内容もとっても面白かったので一気に読んでしまいました！！主人公の駄洒落もついつい楽しみにしている自分がいました！今後も応援しています。 (2022年9月30日 0時) (レス) @page50 id: b14a1161fa (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 橋本アリィちゃん様、感想ありがとうございます！また返信遅くなり申し訳ございません。今後もマイペースに作品更新していくので、よろしくお願いします！最後までのご清覧、本当にありがとうございました！ (2022年9月10日 13時) (レス) @page19 id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても良いお話でした！今後も頑張って下さい！(*´ω｀*) (2022年1月5日 11時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 烏羽Pさん» 鳥羽P様、ありがとうございます！この作品で少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。今後も自分のペースで作品投稿を続けていくつもりなので、どうぞよろしくお願い致します。改めまして、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました！ (2020年12月29日 13時) (レス) id: 64cb88d55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年10月30日 18時
