100話▼染めて染められ ページ4
▼プリン視点
『プリン様、お待たせしましたー』
今日はホールケーキ城でAと待ち合わせ。
6月25日、誕生日パーティーは夕方からだ。
だから午前中は彼女と2人でショッピング。
「！？
お前それ……」
「あら」
「素敵！」
Aは、私が去年プレゼントしたラベンダーのワンピースを着ていた。
尤も、私が彼女に着てくるようお願いしたのだ。
城にいる家族達の目はAに釘付け。彼女のスカート姿は珍しいものね。
フフン！私プロデュースよ。
「良く似合ってるわA！すっごく可愛い」
『そうですか？ありがとうございます。
でも何でわざわざ城の
「フフ、何となく！
さ、行きましょ」
『？』
家族はみんなAが好きだ。彼女は魅力的だから。
そこで、敢えてみんなの前でAを見せつけて。そして……独り占めしてみせた。
少し嫌な部分が出ちゃった？
でも誕生日なんだもの。
このくらい許されるよね。
「！それ……」
『服はあんま着る機会ないですけど、こっちは普段使いできますし。
使わせてもらってます』
Aの首に下げられたペンダント。
今年の彼女の誕生日にあげたものだ。当日中には渡せなかったが。
トップの青い宝石が控えめに輝いている。
『今日の自分、全身プリン様に染まっちゃいましたね？』
「！
……そ、の言い方、少し恥ずかしいんだけど」
『え、何ですかぁ？』
「もう！からかわないで」
クスリと笑うAは……本当に綺麗。
いつもと違って、と言うかいつもより大人っぽい。
彼女の隣に並ぶと何だか自分が子供みたいに感じる。
『プリン様』
「？」
『お誕生日、おめでとうございます』
"どうぞ"とAから渡されたのは──高級感溢れる小さな紙袋。
中には小箱が入っていて……開けると"リップ"が入っていた。
『ルージュです。
ちょーっとお高いモンですから、大事に使ってくださいよ？』
ウインクをされて、私は思わず硬直してしまう。
(お、大人の色気だ……！)
Aと話すほど触れ合うほど、色んな一面が見えてきて。
どんどん惹かれていく自分がいる。
ファンになれて良かった。
友達になれて良かった。
受け入れてくれて良かった。
あなたと出会えて、良かった！
「だ、大事に使……いや、つ、使えな……
ナキ・Aが私のために選んだリップ……！」
『ガチファン！
付けられないって言うなら……付けてさしあげましょうか？』
「〜〜ッ！？」
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なめこ(プロフ) - 万さん» 万様、温かいコメントをありがとうございます！駄洒落は割と丁寧に作ってたのでそう言って頂けると嬉しいです。引き続きマイペースで頑張っていきます！ (2022年9月30日 19時) (
レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
万(プロフ) - 初めまして、設定も珍しく内容もとっても面白かったので一気に読んでしまいました！！主人公の駄洒落もついつい楽しみにしている自分がいました！今後も応援しています。 (2022年9月30日 0時) (レス) @page50 id: b14a1161fa (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 橋本アリィちゃん様、感想ありがとうございます！また返信遅くなり申し訳ございません。今後もマイペースに作品更新していくので、よろしくお願いします！最後までのご清覧、本当にありがとうございました！ (2022年9月10日 13時) (レス) @page19 id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても良いお話でした！今後も頑張って下さい！(*´ω｀*) (2022年1月5日 11時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 烏羽Pさん» 鳥羽P様、ありがとうございます！この作品で少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。今後も自分のペースで作品投稿を続けていくつもりなので、どうぞよろしくお願い致します。改めまして、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました！ (2020年12月29日 13時) (レス) id: 64cb88d55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年10月30日 18時
