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苛立ちが籠った鋭い眼差しに、私は怯えつつも目を逸らせずにいた。
力加減おかしい！結構痛い！！
"ミシミシ"なんて出てはいけない音まで聞こえてきそうっ……！！！
『い、痛い痛い！すみませんすみません！！』
ど、どうしたら！？
そもそも彼の怒りを買った理由は何かしらん……！？
するとルッチさんは力を少しばかり緩める代わりに、地を這うような声を絞り出す。
「……何が不満だ」
その言葉を理解するには、あまりにも情報が足らなくて。
『ぅ、え？』
「何故他の連中とつるみたがる？
おれ達より優先すべき理由が一体何処にある」
真っ直ぐ言い放たれてしまった私は、唾を飲み込んだ。
私はこの目に弱い。
そんな風に言われたら、また
『も、もしかしてなんですけど』
「……？」
前にもこんな瞳に当てられたな。何だっけ？
……そうだ、カクに家へ誘われた時だ。
しかもルッチさんに限っては、無自覚そうなんだもんっ！
だから余計タチが悪いというか、扱いに困るというか……
『寂しかったんですか？
私が誰かとご飯を食べることになって……』
素直に感じたことを、そう尋ねてみる。
悪い癖？確かにそうかも。
だけど理由も有耶無耶で理不尽な目に遭うのも嫌だし！
ルッチさんは脱力していた。掴まれていた手首も今では簡単に外すことが出来てしまう。
しかしその後、彼は思い出したように──再び怒りに身体を震わせるのだ。
「──"寂しい"？このおれが！？
ふざけるなァ！！！」
『ひぃ！？』
「何でおれがお前に！！！そんな感情抱かなきゃならん！！！」
『ぁ、ごめ、ごめんなさーいッ！！！』
胸ぐらを掴まれ揺すられ、私は命乞いの如く謝り倒した。
ルッチさんが落ち着きを取り戻すのは、カウンターテーブルに2人分の料理が並べられた頃。
出来たてのアラビアータを前に、誰が時間を無駄に出来ようか？という話である。
「ルッチも大概鈍いのね」
ステューシーさんに本件の報告をすると、至極愉快そうに笑っていた。
彼も飢えていたのかもしれない。
過ごしてきた環境を考えれば必然的と言えるのだろうが、他人から愛を与えられ慣れてないように感じる。
だから私に向けられているのも恋心とはまた違う。
ある種の"渇き"に近い欲求なのでは、と思うのだ。
「あなたも負けず劣らずよ？」
『え』
……そう、だよね？
「次の任務にはこれを使う。
この端末を標的の衣服に付ければ、電伝虫で位置情報追跡と盗聴が可能になる。おれが検証済みだ」
「検証済み？」
「チャパ、さてはAに……パギャア！」
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なめこ(プロフ) - ワサ六さん» ワサ六様、掲載承諾の旨ありがとうございます！本当にイラストが可愛くて、今も見返す度に叫んじゃってます(笑) 引き続きよろしくお願いいたします〜！ (5月8日 12時) (
レス) @page12 id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
ワサ六(プロフ) - なめこ様に喜んでもらえてすごく嬉しいです、ありがとうございます‼掲載の件は全然okです。嬉しいです。これからもなめこ様の作品楽しみに待っています。 (5月7日 21時) (レス) id: 2f36cd8639 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - ワサ六さん» ワサ六様、勿体なきお言葉感謝します。それにッ滅茶苦茶可愛い〜主人公イラストまで！？！？！？本当にありがとうございます(感涙) 差し支えなければ、こちらのイラストを本作内で紹介することは可能でしょうか……？(画像URL・作者様ページの掲載を予定しております) (5月7日 21時) (レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
ワサ六(プロフ) - キャラと主人公の絡みが好きです。本編のストーリーも作りこんであって、読み直すたびに感動しています。 主人公ちゃんの想像図が違かったら申し訳ないのですが、描いてみましたhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/b/7/1/b71223cc1592d17cd402898327c4c5b5.jpeg (5月7日 15時) (レス) id: 2f36cd8639 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 酢さん» 酢さん、温かいコメントありがとうございます！私がネロ君好きなのもあり(笑)、今後もちょくちょく出していけたらと思います。引き続き更新頑張ります〜！ (2023年3月4日 8時) (レス) @page3 id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2023年2月27日 14時
