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(あれ？)
私、確かに例の手紙をナンダーさんとカンダーさんのデスクに置いたはずで。
つまり今目の前にいるのは、ナンダーさんとカンダーさんのはずなんだけど……
「何だ？おれが店に来ては不都合か」
……何で
『え、いや、そんな』
「美味いんだろうな」
『あ、私もここ初めてで。ペンネアラビアータが売りらしいんですけど……
……って、違くて！
ナンダーさんとカンダーさん見てませんか……？』
カウンターの隣席に平然と腰かけメニューを広げるルッチさんに、私は状況整理が追いつかずッ！
た、たまたま！？偶然ランチ先が被ったのかな！？！？
もう少し待てば彼等も来るかしらん！？！？！？
困惑しつつも尋ねれば、彼はメニュー表から目を逸らさず口を開く。
「知らんな」
『あ、そう……ですか』
「……頼まないのか」
『あは。実は約束してて……もう少し待ってます』
"なので先に頼んでください"とルッチさんに言うと、私は注文していたトロピカルジュースに口をつけた。
「来ない」
『え？』
「待ち人は来ない、と言っているんだ」
彼の開かれた掌からパラパラリ、と白い紙片がテーブルに舞い落ちる。
その内の1つには"ルース・A"の手書き文字。
これは間違いなくあの手紙であった。
『……なっ……』
(何でルッチさんが、件の手紙を……！？)
「ヤツらに気があるとは知らなかったな」
『や、ち、違……』
「わざわざ手紙で呼び出そうとは。
余程人目を憚る理由があるらしい」
長年共にいるから分かる。
ルッチさんは相当機嫌が悪い。
何で？彼に黙って有名レストランに来てたから！？
イヤ……逐一報告する義務ないし。
それとも私だけ同僚と仲良くしてたから？
分からないッ……分からないけど……！
『だ、だって……！
私だって皆さんとお話してみたいしっ……！！』
話して、ご飯食べて、遊んで……もっと知りたい。
相手を知れば、自分の知見を広げることにもなるはず。
そして自分を知ってもらうことで、相手の世界も広げることが出来るのだから。
『て、手紙で誘えば……他の方々にバレずに、会えるかなって』
「……ほう？まるでおれ達が邪魔をしていると言いたげじゃないか」
『そ……そういうわけでは』
"若干疑ってますけど……"なんて口が裂けても言えない私。
するとルッチさんは今度こそメニュー表から手を離し、代わりにグラスに触れる私の右手首をむずと掴んだ。
「自惚れるな。おれに一体どんな理由がありゃ、てめェなんざ気にかけると言うんだ」
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なめこ(プロフ) - ワサ六さん» ワサ六様、掲載承諾の旨ありがとうございます！本当にイラストが可愛くて、今も見返す度に叫んじゃってます(笑) 引き続きよろしくお願いいたします〜！ (5月8日 12時) (
レス) @page12 id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
ワサ六(プロフ) - なめこ様に喜んでもらえてすごく嬉しいです、ありがとうございます‼掲載の件は全然okです。嬉しいです。これからもなめこ様の作品楽しみに待っています。 (5月7日 21時) (レス) id: 2f36cd8639 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - ワサ六さん» ワサ六様、勿体なきお言葉感謝します。それにッ滅茶苦茶可愛い〜主人公イラストまで！？！？！？本当にありがとうございます(感涙) 差し支えなければ、こちらのイラストを本作内で紹介することは可能でしょうか……？(画像URL・作者様ページの掲載を予定しております) (5月7日 21時) (レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
ワサ六(プロフ) - キャラと主人公の絡みが好きです。本編のストーリーも作りこんであって、読み直すたびに感動しています。 主人公ちゃんの想像図が違かったら申し訳ないのですが、描いてみましたhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/b/7/1/b71223cc1592d17cd402898327c4c5b5.jpeg (5月7日 15時) (レス) id: 2f36cd8639 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 酢さん» 酢さん、温かいコメントありがとうございます！私がネロ君好きなのもあり(笑)、今後もちょくちょく出していけたらと思います。引き続き更新頑張ります〜！ (2023年3月4日 8時) (レス) @page3 id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2023年2月27日 14時
