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買い物を済ませても、3人は売り場で啀み合っていた。
……さっきから立ち位置にも変化がないし、最早彼等だけの世界に入り込んでる！？
"お会計終わったよ"と声をかけようとしたら、店外の気になる場景が目に飛び込んできた。
3人の男性が、1人の女性を取り囲んでいる。
男達は喋りながら女性の肩や手首を掴んでいた。
(ナンパ？)
知人同士かも。だけど女性の方はとても嬉しそうには見えない。
声をかける？でもでも、仮にご友人だったら失礼だし……
『──お待たせー！寝坊してごめん』
「「「「！」」」」
そんなことをグルグル考えながら、足はもうとっくに動いていたのだ。
早とちりならそれで良い。後で謝ろう。
だけど彼女が本当に助けを求めているのなら……それを見過ごせば、きっと私が後悔する。
「え……？」
『私ッ、この子と約束してたので！
……な、何か用ですか』
伸ばされていた男達の手を払うと、私は彼女を庇うよう間に割り入った。
そして牽制の意も込めて、彼等に強い眼差しを向ける。
「……チッ、行こうぜ」
「あーあ。萎えたわ」
すると男達はそんな捨て台詞を吐いた。
……やはり知人同士ではないようだ。
──ビシャ
「邪魔してくれてどーも」
お腹の辺りがじんわり冷える。
真っ白なブラウスが、人工甘味料の香りを放ちながら茶色く変色していた。
空になったジュースのボトルを床に投げ捨て、男達は笑いながら立ち去──……
「「「おい」」」
まさかこの声がこのタイミングで耳に入るとは思いもよらず、思考が一瞬止まってしまう。
気づいた時にはさっきの私みたく──
その隙間から、ナンパ男達が地面で伸びているのが窺えた。
「ほれ、何を狸寝入りしとる」
「爪を剥がせば飛び起きるんじゃねェか？」
「ギャハハ、手ェ出す
(な、何故か連携を図れてるようだけど……)
『大丈夫！私大丈夫です！！
大丈夫なのでもうやめてーッ！！！』
その後、女性と別れる際……彼女は少し泣いていた。
自分の選択は間違ってなかったと、改めて私は安堵したのだ。
"お前も役人なんだし、あんな野郎共にやられてんなよ"とネロ君。
「……一先ず、替えを調達せんとな。
さっき服屋でAに似合いそうな丸襟服を見かけたわい」
「それならおれも、向こうで良さげな白いヤツ見たぞ」
「あんたらのセンスは信用ならねェっしょ」
「「は？」」
うーん、絶望的に波長が合わないッ！
……逆に合ってるのかな！？
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なめこ(プロフ) - ワサ六さん» ワサ六様、掲載承諾の旨ありがとうございます！本当にイラストが可愛くて、今も見返す度に叫んじゃってます(笑) 引き続きよろしくお願いいたします〜！ (5月8日 12時) (
レス) @page12 id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
ワサ六(プロフ) - なめこ様に喜んでもらえてすごく嬉しいです、ありがとうございます‼掲載の件は全然okです。嬉しいです。これからもなめこ様の作品楽しみに待っています。 (5月7日 21時) (レス) id: 2f36cd8639 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - ワサ六さん» ワサ六様、勿体なきお言葉感謝します。それにッ滅茶苦茶可愛い〜主人公イラストまで！？！？！？本当にありがとうございます(感涙) 差し支えなければ、こちらのイラストを本作内で紹介することは可能でしょうか……？(画像URL・作者様ページの掲載を予定しております) (5月7日 21時) (レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
ワサ六(プロフ) - キャラと主人公の絡みが好きです。本編のストーリーも作りこんであって、読み直すたびに感動しています。 主人公ちゃんの想像図が違かったら申し訳ないのですが、描いてみましたhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/b/7/1/b71223cc1592d17cd402898327c4c5b5.jpeg (5月7日 15時) (レス) id: 2f36cd8639 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 酢さん» 酢さん、温かいコメントありがとうございます！私がネロ君好きなのもあり(笑)、今後もちょくちょく出していけたらと思います。引き続き更新頑張ります〜！ (2023年3月4日 8時) (レス) @page3 id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2023年2月27日 14時
