47話▽いつか必ず ページ49
Aです！
気づけばついこの間誕生日を迎え、18歳になりました！
そしてここに来てからちょうど1年が経った。
……この前色々あってちょっと落ち込んでたけど、今は大丈夫。
ギャサリンに元気を貰ったし、きっともう……迷わないと思うんだ。
私には、"目標"が出来たから。
『ル、ルッチさん！』
1階、迎賓フロア。
これから任務に向かうルッチさんの背中に私は呼びかけた。
"ギロリ"と音が聞こえてきそうなほど、鋭い視線を投げかけられる。
『この前はすみませんでした！』
私は勢いよく頭を下げる。
相手の表情は見えないが、足音が聞こえない……ということはまだ話を聞いてくれるということだろうか。
私は都合の良い解釈をして、頭を下げたまま話し続けた。
『ルッチさんの言う通り、私は……何にもしてないのに偉そうなこと言って！
傷ついて帰ってくるのは、いつだって、いつだってルッチさん達なのに』
「……」
『それでも！それでも……私も諦めたくないんです。
"正義の味方"になること……！』
「……！」
今は"正義ごっこ"と鼻で笑われたって構わない。
というか、まさしくそうなのだろう。
自身の正義を掲げて戦う彼等にとっては、私の信念なんて無に等しいだろうから。
『私！
CP9秘書官として……絶対に見つけます！
私の！私にとっての"正義"！』
「……」
『だから！え〜と、えっと……！
もし見つけたら、そっその時はルッチさんにも認めて──……』
ドゴォン！！！
大きな音と衝撃の後、パラパラと何かの欠片が落ちる音。
目と鼻の先には恐ろしい形相のルッチさん。
……ま、前にもこんなようなこと……
(……"壁指銃"！！！)
「喧しい。耳障りだ」
『ひゃ、ひゃい……』
「貴様が何を志そうと知ったことか。勝手にやってろ」
髪の短くなったルッチさんも以前と変わらぬ迫力があって。
私は……彼が去った後、堪らずへたり込んでしまった。
『……み、認めてもらえる……のかなぁ……』
私は
「あ、アイツ距離近すぎだ
「キャンキャンうるさいのォ」
「喧嘩をするな。聞こえるだろう」
「……大したものね、彼女」
「あのルッチに向かってなーチャパパ」
「ァ成長が〜楽しみでェおいらァ〜！」
「……コーヒーはまだかァ！！！」
……そして忘れられた男も、1人。
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なめこ(プロフ) - I r°さん» ありがとうございます！これからも自分のペースで更新頑張らせていただきます！ (2020年12月6日 10時) (
レス) id: 64cb88d55b (このIDを非表示/違反報告)
I r°(プロフ) - すごく好きです！これからも頑張ってください！！ (2020年12月5日 15時) (レス) id: e50f3d6e93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年11月12日 21時
