36話▽3変化 ページ38
「ワイルドな男はモテるよな？
そこでよ、今度は
ここは４階、
私はカリファさんと２人で部屋の芝生の上に座っている。
なぜ私がここにいるかって？
それは私が"重要参考人"だからだそう。
「ねぇジャブラ。何故私も呼ばれたのかしら」
「なんでってお前、女目線の率直な意見を聞くために決まってんだ
どうせ今日は暇だろ？少し付き合え」
「……紅茶缶、今度奢ってもらうわよ」
２人のやりとりを側から聞いていると、やはり古くからの付き合いのようだ。
彼らの日常での距離感の近さを少し微笑ましく思う。
ただジャブラさん。
ルッチさんがいる以上、ギャサリンは振り向かないと思う！
ワイルドにイメチェンしたところで！
「"獣型"と"人獣型"ならどっちがウケそうだ？」
『獣型？人獣型？？』
聞いたことあるような、ないような。そんなワードに私は頭にはてなマーク。
しかしその直後、私はその意味をしっかりと理解することになる。
『わああああ！？！？！？』
「"
本来ジャブラさんがいるべきところに……
格好はジャブラさんっぽいけど、取り込まれてるの！？！？！？
『はっ……！まさか食べられて』
「バーカ、おれだよおれ！
……まァその反応じゃこれはナシか」
「やる前から分かってたでしょう」
つ、つ、つまりこれも悪魔の実の能力！？
ここにはどんだけ能力者がいるの！
もはや悪魔の実のインフレ！！
「ちなみにこっちが獣型だ」
『あ、わ、ワンちゃんみたい……！』
「あなた、本物の狼は怖がらないのね？」
四つん這いの彼はさっきよりも狼らしいが、やはり格好はジャブラさん。
そこがどこか愛らしく、動物のお人形のように感じて──……
"もふ"
「……本当に犬だと思ってるだろ」
『！！！
すすすみません！つ、つい……』
……気づけば手が伸びており、毛並みを堪能していた。
私が慌てて手を引っ込めると、ジャブラさんも変身を解除する。
もう１度目を見て謝ろうとしたが、彼はそっぽを向いて歩き出してしまった。
「あー、やっぱ人間スタイルで勝負だな。
おれはこのままでも十分ワイルドだ」
「何のための時間だったのかしら……」
ふぅ、とため息をつくカリファさん。
それでも紅茶缶の約束があるからか、機嫌は悪くはなさそうで。
そして部屋を出る最後の最後まで、ジャブラさんの表情は見えなかった。
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なめこ(プロフ) - I r°さん» ありがとうございます！これからも自分のペースで更新頑張らせていただきます！ (2020年12月6日 10時) (
レス) id: 64cb88d55b (このIDを非表示/違反報告)
I r°(プロフ) - すごく好きです！これからも頑張ってください！！ (2020年12月5日 15時) (レス) id: e50f3d6e93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年11月12日 21時
