14話▽幸せ運ぶ？ ページ16
とある日の指令室。
"出かけるから整理を頼む"とスパンダム長官に言いつけられ、私は1人書類の山と奮闘していた。
普段長官が向かっている机の上には、"機密"の印が押された紙が数枚。
私の手は自然と伸びていて。
"ジャブラ"、"ロブ・ルッチ"、"クマドリ"……
『……CP9の、個人情報？』
試しにサラーッと目を通してみる。
そこには彼らの生年月日、経歴などがまとめられていた。
……機密扱いなのは、やはりCP9が秘密組織だからか。
(私も一応CP9だし……良いよね)
私はもう1度、今度はゆっくりとその書類に目を通すことにした。
へー、ジャブラさんが1番最初にCP9に入ったんだ。
ルッチさん……13歳で、500人の兵士を！？
クマドリさん、今27歳で2番目に年上なんだなぁ。
ブルーノさんは21歳でCP9入り。
フクロウさんは
カリファさんは、お父様もCP9……！
そしてカクは、カリファさんと一緒に今年ここに配属。
『へー……
って、アレ？』
すっかり夢中になって読んでいると、机に何かが
鳥だ。見た目的に、鳩？
しかも、模様1つもない
「……ポー」
『か、可愛い！』
私は思わず手にしていた機密の書類を投げ出しそうになり、慌てて思いとどまる。
視線は鳩に釘付けのまま、私は紙を机に置いた。
私は鳥が好きだ。特に白い鳥。
だって、ソラは"カモメ"をつれている！
私も鳥を飼おうとした時があったなぁ。
『どこから来たの？』
「ポー、ポッ」
『え？
あ、その足』
白い鳩は、少し力なさそうに歩いている。
足を怪我してるようだ。
パッと見血は出ていないようだが、捻っちゃったのだろうか？
「ポ……」
『痛いの？
どうしよう……待ってて』
私はまず頭のヘアゴムを外す。
結われていたハーフアップの髪は、静かに解かれた。
次に部屋中の引き出しをガサゴソ探し回り、私はマッチ棒を見つける。
ソレを程良い長さに折り、鳩の足にあてがった。
ヘアゴムで固定すれば……簡易サポーターの出来上がり！
「！
ポ、ポー！」
『大丈夫そう？良かった』
鳩は机上でご機嫌そうに歩き回っている。
その光景に、私はたまらず笑顔になった。
(あ〜本当可愛……)
その時、私の背筋に激しい悪寒が走る。
無意識に働く見聞色。
忘れようにも忘れられない、凍りつくようなその黒々としたオーラ。
私の後ろに、
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なめこ(プロフ) - I r°さん» ありがとうございます！これからも自分のペースで更新頑張らせていただきます！ (2020年12月6日 10時) (
レス) id: 64cb88d55b (このIDを非表示/違反報告)
I r°(プロフ) - すごく好きです！これからも頑張ってください！！ (2020年12月5日 15時) (レス) id: e50f3d6e93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年11月12日 21時
