40話▽長官！エスパーじゃないです！ ページ42
今日も今日とてエニエスロビー。
私はスパンダム長官の側で書類の不備がないかをチェックし、仕分けを行なっている。
『！
ブルーノさんです』
「は？ブルーノ？」
「ただ今戻りました」
前にも言ったが、私は人の"オーラ"が視える。
昔本で調べたら、どうやらこれも見聞色の一種だそう。
まぁ今まで役に立ったことはほぼ無いんだけどね。
それでもここに来て約9ヶ月。
CP9の方々のオーラは覚えたので、直接姿は見えずとも……部屋の扉越しに誰がいるのかくらいは分かるようになった。
まぁまだ遠いモノは感じ取れないケド……
「！お、おう……ご苦労だったな」
「？」
──今回はブルーノさん。
彼のオーラは緑色。
落ち着いた物腰のブルーノさんらしい色だ。
「……次来るヤツも分かんのか？」
『え、別に私未来予知しているわけでは……
あ！でも次はカリファさんです』
だんだんと近づいてくる、柔らかい金色のオーラ。
私が予測した10秒後、指令室のドアがゆっくり開かれる。
「戻りました……あら？」
「ほ、本当だ……」
「……こんな能力もあったのか」
『なんか昔から……ハイ』
ブルーノさんに流し目で見られて少し照れる。
長官から何故か驚きの表情を向けられたカリファさんは少し戸惑っていた。
「お前のその能力、もっと有効活用できねェの？」
あれからしばらく経ち、また指令室で長官と2人きり。
黙々と書類と向き合っていると彼からそう尋ねられた。
『有効活用？』
「例えば……誰かをここに呼び出すとかさ。
電伝虫や館内放送を使わなくても、テレパシーか何かでなァ？」
確かにできたら便利だけど……そんなこと見聞色でできるのかなぁ？
まずこのエニエスロビー内にある複数のオーラから該当人物のを見つけ出して、さらにそれに呼びかけるってことでしょ？
……だいぶ高度では！？
「試しにフクロウを呼び出してみろよ。用がある」
『は、はッ！
……んん〜〜〜』
目を閉じて集中する。
真っ暗な視界の中で、いくつかの
……いや待って！いくつかどころじゃない！
給仕人達の大勢分のオーラが混じって、誰がどこにいるかよく分からなくなってるッ！
やっぱ近くじゃないと……む、無理……
『……んぅう、ぐ……』
「ウオーッ！？鼻血垂らして倒れやがった！
おいA！死ぬな！！
まだ書類が山積みだろがァ！！！」
(……やっぱあんまり、役に立たない能力かもぉ〜……)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 225人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なめこ(プロフ) - I r°さん» ありがとうございます！これからも自分のペースで更新頑張らせていただきます！ (2020年12月6日 10時) (
レス) id: 64cb88d55b (このIDを非表示/違反報告)
I r°(プロフ) - すごく好きです！これからも頑張ってください！！ (2020年12月5日 15時) (レス) id: e50f3d6e93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なめこ | 作成日時：2020年11月12日 21時
