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「"ベスト妹ーティスト賞"受賞おめでとう私ぃ〜!」
翌日。一応集計結果は出たそうで。
まぁフランペ様が1人で集計したらしいから、正直信憑性はないけど……
『……で？
真のベスト妹は誰だったんですか？』
「どういう意味！？嘘じゃないわよ！」
隣でキーキーと喚くフランペ様の様子を見るに、案外結果は本当なのかもしれない。
はぁー理解できんな。
彼女よりそこら辺の雑草の方がまだ可愛げがあるだろ。
「これも日頃の努力の賜物ね。
私ってば、健気で可愛いから……」
『ただの媚びでしょ』
「黙らっしゃい！
それと、アンタも3部門入賞してたわよ……認めたくはないけど」
『え、自分が？』
自分シャーロット家じゃないが？
しかも3部門？
いや〜人気投票に強いからなぁ自分！
モテモテで困っちゃいますわぁ。な〜んて。
フランペ様が差し出してきた1枚の投票用紙を受け取る。
ここに書いてあるのか？どれどれ……
『……アナナ様？』
拙いながらも、元気いっぱいの大きな字。
間違いない。
これはアナナ様が書いた投票用紙だ。
用紙には"ベスト兄""ベスト姉""ベスト弟""ベスト妹"と記入欄が設けてあるが、アナナ様はその余白スペースに独自の部門を作っていた。
"ベストせんとういん"……A。
"ベストげいにん"……A。
(イヤ、何それ)
アナナ様も随分自由なお方だと思わず笑みをこぼし、目線をずらす。
何なに？もう1つの部門は……
『ベスト……
「その3つはアンタしか票が入ってないから1位確定よ。
おめでとう、"ベスト召使いさん"♡」
……アナナ様！自分のこと何だとお思いで！？
さっきまでのほっこりムード返してぇ！
「さ、無事にグランプリも終わったことだし……
A、スイートシティのカフェにでも行くわよ」
『は？何で自分が』
「何でって……ベスト妹ーティスト賞受賞したのよ！？
ちょっとは祝いなさいよ！」
『いやー自分関係ないですし』
どうせロクなことにならないし。
"奢れ！"とか言ってきそうだもんこの人。
「こうなったら、意地でもアンタのお金でご馳走してもらうんだから！」
『全く期待通りの言葉ぶつけてきますやん』
「良いでしょ。アンタ稼いでるんだし」
『四皇だってエグい金持ちでしょうが』
フランペ様を置いて帰ろうとすると、"待ちなさいよ！"と怒鳴られる。
あーもう！ウザったいなこの人。
こんなグランプリ、自分はちっとも
巻き込まれるのは勘弁だ！
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なめこ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！こちらも思いつき次第更新していきますので、今後ともよろしくお願いします！ (2022年9月10日 17時) (
レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみにして待っています！(*´ω｀*) (2022年1月5日 12時) (レス) @page20 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年10月30日 19時
