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「おれ達は上にペロス兄とコンポート姉しかいねェからなァ」
「ベスト兄とベスト姉は1択だな！」
書類を渡しにペロス様のお部屋へ入れば、そこにはダイフク様とオーブン様もいた。
この人達も全員フランペ様に呼び出されて……優しい家族だな本当に。
「私の場合、兄も姉もいないがな……ペロリン♪」
「ただなァ〜ベスト弟にベスト妹は」
「1人を選ぶってのも、難しい話だよな」
やはり大家族の長男・3男・4男ともなれば、下の子は数多くいるワケで。
改めてフランペ様、どんなグランプリ開いてるんだよ！
完全に彼女しか幸せにならない企画でしょうがコレ！！
「まァー可愛らしいって意味なら……フランペか？」
「ペロス兄は？」
「……コンポート？」
「「コンポート姉を"妹"って呼べるのはペロス兄だけだ」」
コンポート様は──シャーロット家長女。ペロス様の1つ下。
確かに彼以外には"姉"にあたる存在だろう。
『やっぱり歳が近いからですか？』
「それもそうだが……彼女がおれにとって初めての妹だったしなァ」
"昔はこんなに小さくて……"と身振り手振りで伝えるペロス様の目は、海賊とは思えない程に優しくて。
本当に彼女のことを、家族のことを愛しているんだなと感じた。
さっきはフランペ様のためだけの企画だと思ったが……こういう風に家族で盛り上がれるなら、コレもまたアリなのかなぁ。
思い出話に花を咲かせているペロス様達の笑い声を聞いて、そんなことを考える。
……なんかフランペ様を認めるみたいで悔しいが。
「何だァ？寂しくなっちまったか」
急に頭に負荷がかかったと思えば、ダイフク様の大きな手が乗っていた。
グリグリと強めに撫でられ、髪がボサボサになるのが分かる。
毛先1本1本に神経が通っているかのように、撫でられたところがくすぐったく感じた。
『ちょ、ダイフク様……』
「何ならウチに嫁ぐのもアリだぞ？
そしたらおれ達みんな家族だ」
『いやいや！お1人様でも十分楽しいですから。
それに人妻って不自由そうでしょ？
"
何とかいつものスマイルを作りつつ、ダイフク様の手を払う。
書類も出した。もうここに用事はない。
"そんじゃ帰りますんで！"と言い放つと、自分はペロス様達から顔を逸らして急ぎ足で部屋を出た。
(……やっぱ慣れないわぁ、こういうの！)
「……あんな顔もするんだな」
「アイツ、頭撫でられるのが好きなんだよ」
「へェ〜意外だなァ」
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なめこ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！こちらも思いつき次第更新していきますので、今後ともよろしくお願いします！ (2022年9月10日 17時) (
レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみにして待っています！(*´ω｀*) (2022年1月5日 12時) (レス) @page20 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年10月30日 19時
