▽ベストな方々 ページ5
▽91話「ベストをねらえ！」のこぼれ話
フランペ様のありがた〜いお話からようやく解放され、書類を持って城を歩いていると……
『あ、レザン様にモンドール様』
「A」
「仕事終わったのか」
廊下で立ち話をしている御二方に会った。
モンドール様、いつもはチーズ島にいるはずだけど。
もしやこのために呼び出された？可哀想……
『"ベスト・シャーロット・グランプリ"ですか』
「あァ。誰に投票しようか悩んでてよ。
特に、"ベスト妹"を」
「私は……
『ゴホッ！？ゲッガハ！』
「A！？大丈夫かお前！」
フランペ様を"愛嬌があり気遣いもできる"なんて表現する人がいることに思わず咽せた。
クソ……家族の前では猫被ってるんだったわあの人ッ！
『だ、大丈夫です……ハァ』
「そ、そうか？
おれは……末っ子のアナナに入れようと思ったんだが。
個人的にはガレットやポワールも……」
「兄さんは2人と歳が近いからな」
確かにモンドール様、彼女達と仲良いもんなぁ。
小さい頃から面倒を見てあげたりしてたのかね。
一家の人数多すぎて、それぞれの部門で1人しか選べないとなると迷いそっ！
「A！と、兄さん達」
「プリン！
随分可愛い格好してんじゃねェか」
「何処かへ出かけるのか？」
背後から声をかけられて振り返れば、そこにはプリン様。
確かにいつもより少し濃いめのメイクに、気合が入った感じの服を着ていた。
「えぇ。
ちょーっとママに頼まれて……ね？」
『ヒャア〜プリン様こわぁい』
プリン様はママさんの命令で、時々"偽デート"をしているらしい。
目的は情報収集だったり脅迫だったりと様々なようだが。
どうやら今日も……またどこかの男が餌食になるみたいだ。
「相手の男も、こんな可愛い妹に騙されるなら本望だろうぜ！」
「何かあったらすぐに助けを呼ぶんだぞ」
「兄さんってば！私今年でもう16よ？
でも……し、心配ありがとう！
それじゃあ私、行ってくるわね！」
"また後で！"とにこやかに手を振るプリン様は、これから男を騙すようにはとても見えなかった。
こう、善人ではないかもしれないけど……根っこまでは腐ってない感じよな彼女。推せるわ。
『……自分シャーロット家だったらプリン様に投票してますかね』
「……おれもプリンに入れようと思った」
「……最後の"ありがとう"は、グッときたな」
どうやら御二方も無事"妹萌え"したらしい。
流石プリン様、お強い！
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なめこ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！こちらも思いつき次第更新していきますので、今後ともよろしくお願いします！ (2022年9月10日 17時) (
レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみにして待っています！(*´ω｀*) (2022年1月5日 12時) (レス) @page20 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年10月30日 19時
