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なぜかカタクリ様と"愛してるゲーム"をやる流れになった。
……軽い気持ちで付き合うんじゃなかったよ！
「……お前からで良い」
『あ、ハイ……』
(や、やりづらぁ〜)
ただのゲームだろって？
そりゃもちろんその通り。
別に"愛してる"くらい無心で言える。
けど……さっきのモンドール様のとは微妙に状況が違う。
カタクリ様はどうやら自分のこと好きらしいしな〜？
(……その証拠に)
目の前のカタクリ様からごっつ熱い視線を注がれているんだよな……
目がマジすぎて怖いんだが？
もはや殺意レベルの圧でしょコレ。
とにかく自分が先手だから行かせてもらいますけども！
『愛してます』
まぁはじめはシンプルで良いよな！
いきなり凝ったもの出したら返答に困りそうだし。
さて、彼はどう出るか……
「……」
『……』
「……」
「おにーちゃん？」
「あ、兄貴……」
「……」
(ガチ照れやん……)
いや普段無口キャラだからってここまで黙り込む？ほんのり赤くなってるし。
弟妹も反応に困ってるわ……申し訳なさすら感じてきたな。
『あ〜……コレ、自分の勝ちってことに……？』
「……ァ」
「「『？』」」
「あ、いしてる」
『まさかの持ち堪え！？』
"無敗の男の根性"みたいなの見せつけられたが！
どうやらカタクリ様はまだ負けを認めないつもりらしい。
モンドール様は共感性羞恥からなのか、もう見ていられないという感じに少し赤面してる。
アナナ様だけがこの状況を楽しんでいた。傍観者は楽で良いよな！
もう彼を
『……カタクリ様しか眼中にありません。
あなたのことを心の底から愛してます』
「……ッッ！！！」
イヤイヤ無敗の男、目瞑っちゃったが〜！？
誰だこの地獄ゲームを発案したお嬢様は！
ダメだ、何かこっちまで恥ずかしくなってきた……
アナナ様を除く全ての者がいたたまれない気持ちになっていると、その空気を切り裂くような物音が1つ。
──ドサドサドサッ！！！
紙の束を落としたような音。
ここはホールケーキ城リビングなワケだが……その入口から聞こえた音に、自分達は顔を向けざるを得なかった。
「！」
「あ」
顔面蒼白なその人物は、何かに酷く驚いているようだ。
正直、今1番来てほしくなかった相手である。
「クラッカーおにーちゃん！」
「……お、お、お前、兄貴を……愛して」
……デジャヴ！！！
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なめこ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！こちらも思いつき次第更新していきますので、今後ともよろしくお願いします！ (2022年9月10日 17時) (
レス) id: 1b44704fa6 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみにして待っています！(*´ω｀*) (2022年1月5日 12時) (レス) @page20 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2020年10月30日 19時
