彦星は誰? ページ24
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そんな話をしていると、雄也が帰ってきた。
雄也「うわっ!Aお前どうしたんだよ!」
雄也は目を丸くして私のことを見ている。
母「七夕祭り、浴衣着て行くんだって。」
雄也「へぇー。そっか。」
A「雄也は行かないの?」
雄也「うーん、まあ、行くとしたら有岡たちとかな。」
有岡くん達と行くのか。
彼女いないのかな。
そう思っていると、
母「雄也はまだ彼女できないの?」
母は私が聞けなかったことをこんなにもあっさりと聞いてくれた。
雄也「いねぇよ!ママ、急にそんなこと聞いてくるからビックリしたわ。」
そう言って顔を赤くしたのを私は見逃さなかった。
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寝ようとしてベッドの上で携帯を見ていると、雄也が部屋に入ってきた。
雄也「おい。」
A「どうしたの?急に。」
雄也「お前、あんま無防備になんなよ?」
A「なんのこと?」
雄也「いや、あのー、浴衣。意外と似合ってたぞ。
あんま可愛くしすぎると変な男が寄ってくるから気をつけろ。
それだけ言いに来た。」
また、保護者のつもりで言いに来たのだろうか。
大丈夫、私はそんなに可愛くないから。
そう言おうとしたけど、雄也はまたすぐに部屋を出てしまった。
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作者名:はー子 | 作成日時:2018年3月27日 22時