深く、沈む (ページ6)

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・❄︎ ページ6

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❄︎微裏表現有ります。読まなくても話は繋がるように書いておりますので苦手な方は❄︎マークのついていないお話までこのままブラウザバックし飛んでください。

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Side Tatsuya.

シャワーを浴びて、出てくるとソファで膝を抱えて小さくなって寝ているA。

ちゃんと付けて呼んでいるのはお互いに隣にいる人ができると、お互いの存在をよく思わない人が多かったから形だけでも友達ですよ〜のアピールのため。

まあ、本当にただの友達なんだけど。

A自体に特別な感情なんて持ったことはなかったし本当になんでも話しやすい女の友達ってだけ。
おそらくそれはAも一緒だったから上手くやっていけてる。

でも、今日見た貼り付けたような笑顔と俺の前で初めて涙を流した姿に最低だしなんでこんなこと思ったのかまるでわからないけど俺が慰めたいし俺しか慰められないって思った。

俺も別れて傷ができてたからそう思ったのかもしれないけど。

ソファのAに近づいていつも通り「Aちゃーん」と声をかけるけど全く反応なし。

その油断した姿とか元カノのパジャマが妙に似合ってる感じとか全てがむかついて、上裸のまま相手に顔を近づけて額にそっと口付ける。

「 …A、起きないとちゅーしちゃうよ。」

『んー、みなと、？』

「 …今のはAが悪いんだからね。」

目も開けずに寝ぼけて呟いた元カレの名前に妙に嫉妬したなんて口が裂けても言えない。