深く、沈む (ページ5)

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『辰哉くーん。お風呂ありがとう〜&元カノのパジャマありがとう〜。顔でかいねえ』

「いいえ〜なんで君呼びなのかな、元カノのパジャマはごめんね。あと顔でかいのは関係ねえわ！！」

『あはは！相変わらず全然面白くなくて逆に面白い。』

「褒められてるのか貶されてるのかわからないんだけど。」

「でも、Aちゃんが笑ってくれたからいいか。わら」

『笑ってたじゃん結構。』

「うん、貼り付けたみたいにね。」
「お風呂入ってくるね。」

『あー、うん。いってら。』

昔から、辰哉には何もかも見透かされる感じがしてた。

説明しなくても伝わる面では楽だったし、ある意味隠し事ができない不便さはあった。

何度か友達と泊まったことのある辰哉の家に1人で来るのは初めてだったけどほろ酔いなのもあって、ソファに膝を抱えて座っているとだんだん眠くなってくる。

シャワーの音が聞こえるのもなんだか心地よくてそのままうとうとしながら眠りに落ちてしまっていた。