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「 俺さ、今の彼女と結構長かったじゃん？あ、もう元カノだけど。結構、真面目に将来一緒になろうかなとか考えてたわけよ、」
『 うん。 』
「 でもさ、ある日突然。ほんと突然ね。"辰哉が本当に私のこと好きかわからない"とか言い始めたわけ。」
『 …うん。 』
「 俺、確かにちょっと言わせたがりなところあるし不安だったのかもしれないけどでもちゃんと好きって伝えてたつもりだったしちゃんと向こうにも伝わってると思ってて。」
『 うん。』
「 なんなら、指輪の下見とか行っててめっちゃ恥ずかしいじゃん、俺。たった一言。たった一言そんな訳のわからない理由で終わった。俺らの関係。ほんと、ばかみたいだよねえ。」
途中から、辰哉の声がほんの少しだけ震えてる気がして。
辰哉の顔を見ないで、前を向いたまま呟いた。
『 辰哉、馬鹿じゃないよ。辰哉の優しさがわからない女なんてこっちからお断り。』
「 ははっ、なんでAがおことわりしてんの、」
キラッと光るものが頬に見えた気がしたするけど黙っておいた。
『 あ、ていうか、…私帰る家ないじゃん…』
「 え、忘れてたの？だから俺の家着いてきてるんだと思ってたんだけど。わら 」
『 違うよ、全然頭働いてなかった、やばい。』
「 まぁいいじゃん、おれんち泊んなよ。初めてじゃないし。」
『 まあ、確かに。今日はよろしく〜 』
彼の家までお互い傷を確かめて、少しだけ楽になって。
何も考えずに彼の家に着いて、彼に準備されたお風呂と着替えを済ませて気付く。
『 元カノのパジャマ出すかね、普通。』
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作者名：碧 | 作成日時：2024年2月2日 22時
