・ ページ3
「 ねーえー、Aちゃーん、」
『 なんだよ〜辰哉くーん。 』
「 飲みすぎじゃなぁーい？ 」
『 それ、辰哉もじゃーん。顔真っ赤！！あはは！ 』
「 Aちゃんもじゃーん、ねえ、かえろー 」
『 おい、手繋いでんじゃねえよふかざわ〜指綺麗なんだよ腹立つなあ 』
「 指綺麗ってよく言われる〜モテるからさ〜俺 」
『 へえ 』
「 もうちょい興味持ってよ！ 」
わーわー言いながら、別れた経緯も話さずくだらない話をして飲みたいだけ飲んで2人して泥酔。
歩いて帰れる距離の私の家まで帰るのかと思いきや、辰哉からちょっと遠いけどおれんちまで酔い覚ましして帰ろーと言うよくわからない提案も飲み込み2人で歩くことに。
「 ねーえーAちゃん。なんで別れたの？ 」
相変わらず車道側を当たり前のように歩く辰哉がふと真面目な顔をして問いかける。
『 今日さ〜、別になんでもない日だったけど早く帰ってサプライズしようかなあって思ってケーキとか買って定時でるんるんで家帰ったわけよ、』
「 うん。 」
『 今日も遅くなりそうってメッセージまでしてさ、健気に柄にもないことしたわけよ。』
「 うん。 」
光景がフラッシュバックする。吹っ切れたと思ったのに涙が出そう。
『 玄関開けたらね、知らない可愛いバレエシューズが揃えて置いてあって。あー、ってこんなドラマみたいな事ある？ってどこか冷静な自分がいて。湊いるはずなのに、リビングに電気ついてないのとかもう全部がそう言うシチュエーションにしか見えなくて。寝室開けたら案の定、そういうことする前です！！って感じの雰囲気と格好で。なんかもう笑えちゃって、あー私の3年こんなもんかって、、思って、そのまま、出てきちゃって、』
「 うん、Aちゃん頑張ったね。」
そう言って涙を流す私の頭を優しく撫でる辰哉。
「 ねぇ、俺の話聞いて。」
私の頭を撫でながらを優しい目をしてそう言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：碧 | 作成日時：2024年2月2日 22時
