蜘蛛の糸 YS side ページ5
なんなんだ？
なんで俺はあいつをずっと目で追ってるんだ？
あのなんの感情も無さそうな目で無機質に笑ってる…
他の奴らは気付かないのか？
あんな機械みたいな、人形みたいなやつと話しててそんな風に笑えるものなのか？
なんであんな目で見られて平気で話しが出来るのか俺には解らない。
俺にはあいつの周りだけがモノクロの世界に見えるんだよ。
何が有ったんだ？何がお前から感情を奪ったんだ？
って…なんで俺はこんなにあいつの事を考えてるんだ？
訳が解らないな。
酒を飲んでも今日は酔える気がしない…煙草でも…吸ってくるか。
なんとなく、全然こっちを見ていないあいつが俺を見てる気がして手で小さく付いて来い。と合図をして会場を後にした。
これは俺の賭けだ。
あいつが付いてこなければ、金輪際関わる事のない人間だったっていう事で
あいつが出てくれば…
しょうがない、俺はお前の蜘蛛の糸に巻かれてやるよ。
ただし…俺のやり方でな。
会場を出てすぐテラスの喫煙場所で煙草に火を灯す。
喉に良くない。なんて事は解ってる。だけど、この煙に巻かれてる時間が俺は好きだったりする。
何も考えずに煙草の先の赤い光を見てるこの時間が…。
春とはいえソウルはまだ肌寒い。テラスから外の景色を眺めながら
YS「何か着てくれば良かったな」
自嘲気味に笑いながらも次の煙草に手を伸ばそうとした時俺の体がふわっと暖かいものに包まれた。
「まだ、夜は寒いよ。」
…来たのか。俺は…蜘蛛の糸に巻かれる運命だったんだな(笑)
YS「なんで来たんだ？」
「だって…呼んだでしょ？私の事を。」
YS「見えてたのか？」
「あなただけは浮き上がって見えるからね。」
やっぱりわからないな。この女…
だけど…俺からはお前が沈んで見えるよ。
背中に感じるぬくもり…お前はさ。確かに生きてるよ。機械でも、人形でも無い。
俺は手にした煙草に火を付けると
YS「俺の部屋に…来るか？」
そう呟いてた。
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angieuko(プロフ) - マユさん» ありがとうございます^^*きっと、この彼女には兄さんしかいないですよね♪永遠、単純だけど難しい素敵な言葉ですよね (2016年3月2日 18時) (
レス) id: f2d01e8268 (このIDを非表示/違反報告)
マユ - ジョンウンの魅力的な姿がたまらない。最後の会話シーン「永遠」が沁みました。 (2016年2月28日 6時) (レス) id: 8f101bc657 (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - ちゃあさん» ちゃぁちゃんコメありあとーです♪兄さん、めっちゃ包容力あるイメージなの＾＾きっと二人はずぅぅっと幸せにしえるはず!!それから…ぎゅたまへの愛…隠し切れてなかった?( *´艸`)溢れ返っちゃってるので＾＾すまそ(笑) (2013年6月17日 19時) (レス) id: 56786cf794 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃあ(プロフ) - あんじゅたん 読んだよ。兄さんの包容力ハンパ無いーー！そして自分に置き替えて読んだよ。そしてにイェソンがもっと好きになったよ。 きっと二人は幸せにしてるんだよね♪たまに出てくるギュにあんじゅたんからの愛を感じたのは私だけだろうか(笑) ありがとう。 (2013年6月17日 13時) (レス) id: 8e7de482e5 (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - emiさん» えみたん♪コメントまで書いてくれてありがと―です♪あんこが書くとちょっと暗くなる＾＾；素敵だって言ってもらえてうれちぃです＾＾ (2013年6月14日 5時) (レス) id: 56786cf794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅっこ
| 作成日時：2013年4月23日 19時
