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生きながら ページ2

あ…あの人だ。あの人なら私が生きてるって思わせてくれる。

仕事の打ち上げの席で見つけた男。

鋭そうな目つきだったりときどき空を見つめたり…

それでいてとても優しそうに笑う男。

あの人に決めた。

彼が一人になった時に

「ねぇ、今夜私を抱いて…」

そう声をかけてた。

我ながらバカげたことを言ってるのは解ってる。

こちらを見ない訳も…

「お願い。命を分けて」

まるで汚いものでも見るかのようにこちらを振り返った男は

一瞬目を大きくしたかと思うと

YS「なんで…俺なんだ?」

と聞いてきた。

まぁ、当然だよね。いきなり見ず知らずの女に”私を抱いて。命を分けて”なんて言われたら聞きたくもなる。

この返事に私はやっぱりこの人だ。

なんて確信を持ってしまった。

「一番…優しそうだったから」

そう。一番優しくてそれでいて…今の目が…この人の中にもどことなく空虚なものを感じたから…

「そう。私に命を分けて、優しく捨ててくれそうだったから。」

YS「悪いな。俺はそんなに優しい奴じゃない。」

解ってる。ホントはそんな人じゃない。深い愛情と優しさを持ってる人。

「あなたは…優しい人。私には判るから。私がそう思ったんだからいいの。」

訝しげにこちらを見つめる彼に

「私の虚ろを…あなたなら埋めてくれる。」

「あなたなら…命を吹き込んでくれるでしょ?」

と続けた。

解ってる。これだけ聞いたらただの頭のおかしな女だって思われる事も

だけど…生きながら死んだ様になっている私に…

命を吹き込んでくれるのはあなたしかいないの。

YS「なぁ。あんた、大丈夫か?ここにどうやって潜り込んだんだ?」

「一応、仕事の打ち上げとして呼ばれてここに来たんだけど…」

もう一度鋭い目を大きくして

YS「仕事…」

と呟いていた。

頭のおかしい女かと思ってたんでしょ?

まぁ…確かにおかしいのかもしれない。

生きながら死んでる私。

あなたなら命…吹き込んでくれるでしょ?

「ねぇ、考えといて。」

それだけ伝えると、彼のそばを離れた。

きっと彼は声をかけてくる。

なぜだかその自信だけは有った。

なんで YS side→←私を抱いて YS side



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angieuko(プロフ) - マユさん» ありがとうございます^^*きっと、この彼女には兄さんしかいないですよね♪永遠、単純だけど難しい素敵な言葉ですよね (2016年3月2日 18時) (レス) id: f2d01e8268 (このIDを非表示/違反報告)
マユ - ジョンウンの魅力的な姿がたまらない。最後の会話シーン「永遠」が沁みました。 (2016年2月28日 6時) (レス) id: 8f101bc657 (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - ちゃあさん» ちゃぁちゃんコメありあとーです♪兄さん、めっちゃ包容力あるイメージなの^^きっと二人はずぅぅっと幸せにしえるはず!!それから…ぎゅたまへの愛…隠し切れてなかった?( *´艸`)溢れ返っちゃってるので^^すまそ(笑) (2013年6月17日 19時) (レス) id: 56786cf794 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃあ(プロフ) - あんじゅたん 読んだよ。兄さんの包容力ハンパ無いーー!そして自分に置き替えて読んだよ。そしてにイェソンがもっと好きになったよ。 きっと二人は幸せにしてるんだよね♪たまに出てくるギュにあんじゅたんからの愛を感じたのは私だけだろうか(笑) ありがとう。 (2013年6月17日 13時) (レス) id: 8e7de482e5 (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - emiさん» えみたん♪コメントまで書いてくれてありがと―です♪あんこが書くとちょっと暗くなる^^;素敵だって言ってもらえてうれちぃです^^ (2013年6月14日 5時) (レス) id: 56786cf794 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんじゅっこ | 作成日時:2013年4月23日 19時

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