四日目 ページ4
そう考えると、私幹部の中で話したの片手で数えるくらいでは？入って二年目の後輩ですら半数以上と話した事があると言っていた。私が会話したのは…五人で、総統を含めれば六人。四年目にしては少な過ぎでは？やっぱり抜けても問題ないんじゃないかな。
「お前らボロクソ言いそうだから言っとくが、Aはお前らの壊した部品、設備、武器、部屋の修理代の算出に戦争後の後始末の手配も一人でやっとるんやぞ」
「マジで？大先生より優秀やん」
「一人では無いですが……」
「まあ、実質一人だぞ」
他の事務員に失礼である。確かに財務も始末もやっているが、他の事務員だって報告という仕事と言える事をやっているのだから。
「で？コイツ辞めさせたく無いんやろ？」
「そりゃそうやろ、一騎当千みたいなもんや」
「えー、でもこいつは辞めたいんやろ？来るもの拒まず去るもの追わずって言うやん」
「優秀な人間だったら話違うで」
「まあそれも分かるけどな？お前、辞めるな言うたら辞めないんか？」
「……その塾を運営する高校には恩があります、是と言った以上、撤回するのは忍びないといいますか」
事後報告した私が全面的に悪い、それは分かっている。だが恩師の声を聞いた途端、気持ちが昂ってしまった。後先考えずに返事してしまったのは私の落ち度。自分の都合で職場に迷惑をかけるなんてあってはいけない事だ。いかなる処罰も受けるつもりでここに来たが……どうしたものか。
「因みにだが、その塾の名前は？」
「それは、その」
「別に脅したりしない、ただ気になるだけだ」
「《White Tail》と言います、隣の国の高校の付属で、卒業生が講師をしています」
塾の名前を出した途端、空気が固まった。私、何か変な事言ったか？いや言ってない。
「アー、その、塾講師に"ナカム"ってやついるか？」
「はい、一学年上の卒業生でした」
「ウン、そうか……あー、この話はまた後にしよう、それでいいだろう、トン氏」
「せやな、もう結構時間たっとるし……」
マジでなんなんだこの人達。さっきまであんなに執拗だった癖にいきなり帰れと。こちらからしたら願っても無い僥倖だが、腑に落ちない。
「ああ、もう戻っていいぞ。また話そう」
「分かりました。では、失礼します」
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生茶(プロフ) - ゆるゆるなさん» ゆるゆるな様、作品をご覧いただきありがとうございます！不定期更新にはなりますが、読んでいただけたら幸いです。 (3月29日 0時) (
レス) id: cf05a2e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆるな - とても好きです！！これからの更新頑張ってください！ (3月28日 21時) (レス) id: cce9726ea8 (このIDを非表示/違反報告)
生茶(プロフ) - ゲリラさん» ゲリラ様、ご覧いただきありがとうございます！コメント、非常に励みになります。これからもどうかよろしくお願いします！ (3月28日 11時) (レス) id: cf05a2e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - こんにちは‼️更新内容めちゃくちゃ良いです(^ - ^)これからも頑張ってください‼️ (3月28日 11時) (レス) @page4 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生茶 | 作成日時：2024年3月26日 22時
