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今日は大学を休んだ。久しぶりに家で好きなように過ごしたかったから。今日のためだけに計画も立てた。昼までゲーム三昧、昼食は好きな物を食べまくって、あとはごろごろ昼寝して、夜は一人ピザパーティーをしてフィニッシュ……そんな自堕落をするつもりだったのに。
「Aさん、このA4紙どこに運べばいいですか？」
「それは62番コンテナに持っていって。緑色のコンテナね」
「ありがとうございます！」
なぜ私はバイト先にいるの？今日シフト入れてないでしょ。代わりに金土日休んでいいって？そんなの代わりにすらならない。今月一番の楽しみ消しやがって畜生。一生恨んでやるからなバイトリーダー。
「いやぁ、ごめんね(名前君。せっかく休みだったのに」
「……まあ、大学も休みだったので」
「おお、ちょうどいいタイミングだったね。助かったよ。ああそうだ、これ預かってくれないか？」
「ええ、大丈夫ですよ」
そして彼は自分の持ち場に戻っていった。何も丁度良くないけど。マジで末代まで呪ってやろうかこのバイトリーダー。こんな忙しいのに呑気にコーヒー飲んできやがって。匂うからな。
でも今は１０時３０分……私は１１時に帰れる。あと３０分で帰れる。帰ったら好きな物食べて、ゲームして昼寝してピザパするんだ……あと少し頑張れば帰れる……！
にしても、この荷物は何だろうか。紙袋の中は見えないが、やけに重い。それに立方体で、なんだか火薬臭い気がする。もしかして爆弾？いやまさか…あんな気弱そうな人が爆弾なんて仕掛ける訳……
するといきなり着信音が鳴り響く。私に電話する人なんてごく少数なので私ではない。と言うことは目の前の荷物の長だろうが。
「……開けても良いやつか？これ」
私は少しの好奇心と危機感、もしかしたらという感情を持っていた。もし本当に爆弾だったらどうしよう。ただの電話ならつまらないな。ドッキリでこういうのあったな……
「失礼しまーす……火薬くさぁ」
ぱっと見爆弾には見えない、立方体の木の箱。インテリアとして飾れそうな大きさで、不自然さもない。ただ、火薬の匂いは結構している。しかしどこをどう見ても繋ぎ目はなく、開けれそうなところもない。
そんな時は木ごと凍らせて砕けば何とかなる。ありがとうおばあさまお母様。使い方を教えてくれて感謝してます。
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作者名：生茶 | 作成日時：2023年10月29日 1時
