偶然の奇跡（灰色）#2

ダメな癖 ページ43

『もしもーし、どしたの？』


か「おう！いや、ちゃんと帰れたかなって。
　 Aまた先生に気ぃ遣って
　 1人で帰ってんじゃねぇかなって思ってさ」


『もうそれ彼氏がやるやつww』


か「なんだよ！人が心配してやってんのにさ！笑」


『心配ご苦労！でもちゃーんと
　先生に送ってもらってまーす！・・・いてっ』


その時、先生が私の頭を軽く叩いた。
口パクで"可愛くない"と言いながら。


か「あっ、そうなんだ。」


リ「姫はちゃんと送り届けてるよ」


か「姫ってww A、先生に迷惑かけんなよ？」


『か・・・けてないですよね？
　むしろ先生の運動不足に貢献してる！』


リ「おい(笑)」


『ふふっww』


か「仲良しじゃん・・・
　 まあ先生いるなら安心か・・・
　 じゃあまた連絡するわ！」


『あ、本当にそれだけなんだw』


か「それだけじゃダメなのかよ！」


『ふふっ全然！じゃあまた！』


か「ういー」









電話を切って先生のほうを見ると、
なぜか苦い顔をしていた。


『先生？』


リ「なんか今までAちゃんが
　 友達っていう立場から抜け出せない理由の
　 片鱗を見た気がする・・・笑」


『へっ！？』


リ「さっきの。素直に、
　 心配してくれてありがとうって
　 言えればいいのにぃ。
　 なんでおもしろに走っちゃうのよww」


『あ・・・いつもの癖が・・・』


リ「ドキドキの要素1ミリもなくてビックリだわ」


『わっ！わたしだって！やるときはやりますよ！！』



リ「できるとしたら
　 使える回数とタイミング無駄にしてる、絶対」


『うっ・・・・す、すみませんw』


先生の視線が鋭すぎて、何も言い返せなかった(笑)







そんな話していると私の家の前に着いた。


リ「まあ、とりあえずどうするかは
　 Aちゃん次第だけど
　 頑張るっていうなら応援してるから
　 なんかあったら相談して？」


そう言って、先生は私の頭を撫でた。


『先生、今は誰も見てないですよ？笑』


リ「いいの。今は俺がしたかっただけ」


『・・・はっ肌潤っちゃう〜』


なんだか恥ずかしくて、
照れ隠しでいつものノリが出てしまった。



リ「照れてしるこさんみたいなこと言うのは
　 絶対ダメww そこよ、そこ。ダメなとこw」


『が、頑張ります』


『「wwwww」』



そして、先生と別れた。





かるてっちーが私に気がある？
そんなこと急に言われても・・・・
・・・・ないだろうなぁ・・・。

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