【アイナナ】 なんでもあり短編・中編集 ２

大好き【七瀬陸×年上彼女】 ページ25

『陸くん、こっち見て？』


陸「…今はいいです」


『どうして？』


陸「どうしてもです」


…私の年下彼氏の陸くん。拗ねています。
そっぽを向いてムスッとしてます。なんとなく、拗ねている理由はわかる
私が大和くんと、楽しそうにお散歩へ行ったからヤキモチ…だと、思う


『ねえ、陸くーん』


陸「……なんですか」


『ヤキモチ、やいてる？』


陸「なっ…！」


顔を真っ赤にして、バッと立ち上がる陸くん
図星だ…わかりやすいなぁ。可愛い


陸「……や、いてます。大和さんの方が俺より年近いし楽しいのもわかるけど…」


陸「俺を呼んで、ほしかったです。年下でも、Aさんをエスコートするし守ります！」


『…うん、でもね陸くん…大和くんとも私3歳も差あるけど』


陸「それなら俺は7歳だからもっと離れてることに、なります！」


『その通りだね』


……みんな、若いなぁ。
すると、陸くんは私の手をぎゅうっと握る


陸「年下だからって頼りないなんて言わせませんから。その…今度は大和さんじゃなくて俺を…」


そうもじもじとし始める陸くん
…あー、もう可愛いなぁ
頼りないわけではないけど、すごくお姉さんとして守ってあげたくなるんだよね


『うん、わかった。じゃあ今度は一緒にお散歩いこう？あ、私おすすめのお店あるの！陸くんといきたいなーって！』


私が楽しそうに話すのを、笑いながら見て相槌を打ってくれる陸くん
そして急に私の頭を撫でてくる


『り、くくん？』


陸「Aさん…やっぱり可愛い…ですね！無邪気で…そういうところも俺、大好きです！」


へへっと笑いながらそう話す陸くん
…私の顔は真っ赤で


『あ、ありがとう…陸、くん…』


そういうと、「本当のことですから」という陸くん

…………この子は本当に素直で
すぐヤキモチやいて、顔にすぐ出て


『…私も、大好きだよ陸くん』


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