いい子のお約束 【九条天×子供】 ページ24
天side
『えへへー、きもちいいー!』
天「あんまり動かないで」
『はぁーい』
今、一週間預かってと頼まれた子供にドライヤーをしている
髪質的に乾きにくいから時間がかかる。…でも、今日はなんだか嫌じゃない
理由はなんとなくわかってる。…明日で、この子とはお別れだから
天「はい、できた」
『ありがとう!天!』
そう無邪気な笑顔でボクに抱き着くA
ボクは小さく笑うと頭を撫でる。
天「…明日からは自分でちゃんと乾かしなよ?」
『…へ?どうして?天がしてくれないの?』
この子は明日帰ることをわかってないんだね
…なんだか、少し寂しい。最初はそんな事思わなかったのに。
天「明日にはAも家に帰らないといけないでしょ?それにもう5歳なんだから自分でできるようにならないと」
『……明日…』
そうぎゅうっとボクを抱きしめるA
小さく体が震えているのがわかる。顔を隠してるんだ。
この子はボクの前で泣くのをよく我慢するから
『…A、いい子だから。泣かない…。でも、天と会えなくなっちゃうのは…寂しい…。それは、私がいい子じゃない…から…?』
天「ううん、そんなことない。Aはいい子だよ。すごくいい子。…だから」
天「ちゃんと、家に戻ってもいい子でいるんだよ?」
『…う、ん…!』
そう返事をすると、服の袖で目をごしごししてボクに笑いかけるA
『Aね!おうちに戻ってもいい子でいる!でね!天にいいこーってなでなでしてもらうの!だから、また、会おうね!』
天「ふふ、わかった。じゃあまた君のお母さんにいい子にしているか聞いていい子だったら会いにいくよ。」
頭を撫でながらそう話すと、嬉しそうに「うん!いい子で待ってる!」と返事をしてくれた。
次の日、Aは泣くことなく、笑顔で家を出て行った
天「……今度、いつ会いにいこうか」
さっき、帰っていったばっかなのにそんなことを考えてしまうボクは相当あの子の事が好きなんだろうな。
大好き【七瀬陸×年上彼女】→←私だけに 【逢坂壮五×溺愛彼女】
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美衣(プロフ) - 結月さん» 前作から読んで頂きありがとうございます…!!!皆とてもいいですよね!期待に応えられるよう頑張りますね!! (2017年3月1日 21時) (レス) id: 0b8d9e10fa (このIDを非表示/違反報告)
結月 - 前作から読ませてもらってます!もう箱推しの私には最高すぎて!!! 本当にごちそうさまです((泣 これからもたのしみにしてます! (2017年2月19日 23時) (レス) id: df55af7f15 (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - お夕さん» あぁあああすみません今気づきました…!ほんとすみません…!前作から読んで頂きありがとうございます!素敵なお話なんて…嬉しいです!ナギのですね…!了解いたしました!期待に応えらえるよう頑張らせていただきます!! (2017年1月9日 21時) (レス) id: 0b8d9e10fa (このIDを非表示/違反報告)
お夕(プロフ) - 初めまして!コメント失礼します!この作品、前作から読ませていただきました!どの話もとても素敵で、ずっと読んでしまいました(*´ー`*) これからも更新お待ちしております。よろしければ、ナギくんのものが読みたいなーなんて思っております(*´∀`)← (2016年12月30日 8時) (レス) id: 638353c8ae (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - Altrebassさん» 天にぃはきっと子供には甘い…!にやけてもらえて嬉しいです!私もこのお話好きです(( わ、私まで!?ありがとうございますううう!尊いなんて言われたの初めてです← 応援ありがとうございます!! (2016年11月20日 19時) (レス) id: 0b8d9e10fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美衣 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年10月18日 2時