【アイナナ】 なんでもあり短編・中編集 ２

一織の日　【和泉一織×一織大好き彼女】 ページ21

私は怒っている。…今日は11月11日…？ポッキーの日…？
はぁああああ！？！？だよ！11月11日は…


『一織の日だよ！！ということで一織！私とポッキーゲームしよ！？』


一織「…はい？」


私がポッキーの箱を一織に見せると一織は冷めた目で私を見てくる
…め、めげないぞ


『一織の日に一織とポッキーゲームするのはおかしくないはずだよ』


一織「おかしいです。というか意味がわかりません」


『とりあえず私とポッキーゲームをすればいいんだよ！』


一織「なっ…何を言ってるんですか！？するわけないでしょう」


そう顔を真っ赤にする一織
…わかってたんだ、一織がそんな簡単にやってくれるわけないと
でも、でも…！！


『やぁあありいいいたぁああいいい！！』


一織「なっ…！？なんで泣くんですか！」


『ヒク…っやりたい…一織と…ポッキーゲームしたい…っ』


そう私は涙目になりながら、一織を見つめる
一織は目をそらしながら「しません」という


『どうしても…？』


一織「…ど、どうしても、です」


私は壁の端にいって一人でポッキーをポリポリ食べることにした
…うぅ、したかったなぁ…ポッキーゲーム…
でも…本当に嫌なら仕方ない…よね。我慢…して、一人で食べる…


一織「…あの」


『…はい、なに』


一織「……したいんですか？」


『…！！うん、したい！』


私はバッと一織の方を向く
一織は恥ずかしそうに目を逸らしたままで。……やっぱりあんまりわがままは言っちゃ駄目だよね


『一織、ぎゅーしたい』


一織「は…！？」


『ポッキーゲームは我慢する。だから、ぎゅーしてもいい？』


そう首をかしげると、一織はしばらく考えた後私をぎゅっと抱きしめてくれた
…え！？一織…から！？


一織「今日は、特別ですから」


そう耳を真っ赤にして抱きしめてくれる一織が愛しくて仕方ない
ポッキーゲームはできなかったけど、これはこれで幸せだな…なんて思いました。

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