【アイナナ】 なんでもあり短編・中編集 3

ずるい人　【棗巳波×幼馴染】 ページ3

『棗さん！！』


巳「…またあなたでしたか。どうかしましたか？」


……駄目だ…素敵すぎる…。本当に、もうまぶしいです
呼んでおいてあれだけど、話せない…。


巳「……また、用もないのに呼んだのですか？」


『…ごめんなさい…。その、』


巳「ふふ、大丈夫ですよ。慣れましたので。ただ時間のない時にするのだけはやめてくださいね」


内心は何をおもっているんだろうかこの人は。鬱陶しいとか思われているんだろう…。
この笑顔の裏は真っ黒で、でもそれが美しい。


『……棗さん、好きです』


巳「……」


驚いた表情になる棗さん。そんな顔してるけど全部知っているくせに。私がずっと好意を抱いてたのだって、棗さんに会いたくて、日本に来たのだって。
……私も、重症だ。


巳「まさか告白をされるとは思ってもみなかったです。今日、そのようなことがある前兆もなかったので」


『知っていたくせに。棗さんはずるいですね。』


巳「知りませんでした」


笑う棗さん。…胸が苦しい。話を逸らそうとしている。つまりは私はふられた。
まぁ、わかっていたこと。棗さんが人のものになるなんて考えられないし


巳「では、そろそろ時間なので失礼しますね。…あ、これよければもらってください」


そう私の手のひらに私がいつもよく食べている飴。
………ふったくせに優しい。でも、本当に優しいからじゃない。


……ずるい人だ。
でも、これがすべていざいというときの駒に使うための罠だとわかっていても
嫌いになれない私にも、問題あるか。



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正直、ZOOL書きたいとか思っておいて全然キャラ掴めてない系です辛い。
でもめちゃんこ楽しいです。

健気なあなた　【棗巳波×幼馴染】→←私でよければ【亥清 悠×同級生】

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