超能力者とナイトメア (ページ29)

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恐怖の質問タイムページ29

陽「Aちゃん！やっほー！」
尚「もう、陽子ちゃん早いわよ」
舞「えっと、Aちゃんと美琴ちゃんだっけ？よろしくね！私は…」
A「知ってるよ。八城舞、イベントの代表者。攻略チーム所属。寺西陽子、ランキング8位。主力リーダー。そして…鈴木尚美、スカウト所属ってところでしょ？」
舞「わあ、私たちのこと知ってるんだ！」
陽「でもこっちでもヒビちゃんと会えるなんて、感激だよ！あ、あたしの部屋くる？多分気にいると思うよ！」
A「ほんと…？行ってみたい！」
美「わあ、あの引きこもり師匠が他人の誘いに乗ってる！雪でも降るかな、夏だけど」
尚「じゃあ私はお茶をとってくるわ」
舞「おせんべいも持っていくね！」
正直に言うと美琴の言葉がウザイから吹雪でも起こしてやろうかと思ったけど、街中だから足を踏むだけで我慢した。

A「お城、いや天国？」
ひなた改め陽子ちゃんの部屋は、まさにわかる人にはわかる天国のような場所だった。
陽「あ、やっぱりそれの素晴らしさは気づくよね！朝早くから並んで買ったんだー！」
A「凄い…私なんて外に出ることすら嫌うのに。本はあるけど、グッズ系は全くないから」
美「ついていけない…師匠に気の合う友達ができたのは良かったけど」
そこへ舞ちゃん達がやってきた。
尚「陽子ちゃん、お湯借りてもいいかしら？」
陽「おっけーだよ！それじゃあみんな揃ったところで…新メンバー2人に質問タイム！」
うわ、詰んだ。
舞「じゃあ私が初めてAちゃんを見た時に思ったことなんだけど…そのお面って、なんで被ってるの？あ、もちろん答えたくなかったらいいよ！」
A「こういうこと」
私はお面を外す。別に見られて困るものでは無いけど、目立ちたくはないからお面着けてるだけだし。自分で言うのもあれだけど、整ってる方だとは思うんだけどね。
尚「Aちゃん…それ大丈夫なの？」
A「これ？古い傷だから、平気だよ」
やっぱり右頬の傷には触れるよね。目立つし。私はそっと触る。治らないんじゃない、治せない、一生消えない傷がそこにはあった。
陽「じゃあ、蓮ちゃんはなんでそんなにゲーム強いの？だってRPGとか、戦略系ゲームとか、全部強いんだよ！ナイトメアだって3位だし」
A「うーん、情報処理速度かな？私は先読みして次どうすればいいかを常に考えてるから。あとは慣れ」
陽「うーん、やっぱりそうだよね。よーし、私も頑張ろっ！」