きっかけは些細で。さん。【国見英】

ひゃくろく。 ページ8

｢感覚、。｣


『感覚の前にまずは正確なレシーブができるようになることが前提かな。それができるようになって繰り返していけば感覚でできるようになる！』

はず。←


｢その正確なレシーブができないんだよなー｣


『それは練習！！』


｢してる！でもできない、。｣


『んー、翔陽は身体全体を使えてないのかな？』


｢身体全体？｣


『うん。レシーブは一見腕だけで受けてるように見えるけど実際は身体全体で受けるでしょ？

翔陽はそれがまだ甘いのかも。』


｢おお、なるほど！！｣


『身体の重心をしっかり置くのが大事かな。

練習なら付き合うよ！』


｢まじ！？ありがとう！！A！｣


『私でよければだけど』


｢よろしく頼む！！｣


『いつでもどうぞ！』




.
.


｢ありがとうなAちゃん！｣

と言うのは菅原さん。


『なにがです？？』


｢日向のこと。アドバイスしてくれたり｣


『いえ、！全然です。

あんな風に言っちゃって、私が偉そうに言える立場ではないのに、』


｢そんなことないべ！！少なくとも今の日向よりはAちゃんの方がレシーブ上手いのは確かだし｣


『恐れ入ります、。』




.
.
.


3試合目休憩だったチームのマネさんたちがおにぎりを作ってくれて昼休憩になった。




『国見くんお疲れ様ー！』

日陰で座っている国見くんのもとへ。


｢A。おつかれ｣

朝食以来の国見くん。



『どうだった？午前中は』


｢疲れた。もう寝たい｣


『まだまだこれからだよ笑』

選手はひたすら試合試合試合だから大変だろうなぁ。


｢しんどい。｣


『ずっと試合試合だもんね。』


｢サボろうとするとすぐコーチに怒られるし｣


『それはそうだよ笑』


｢ずっと全力はムリ。｣


国見くんとこうして2人で話すのが久々に感じて楽しい。



そんな青城の午前中の試合は
1試合目無し
2試合目は白鳥沢と21-25
3試合目は音駒と26-24



『今日は音駒に勝ったんだね！』


｢まあ、なんとか。｣


『白鳥沢はやっぱ強いね』


｢うん。ウシワカのスパイク強すぎて腕もげそうになる。｣


『もげはしないよ笑

でも牛島さんのスパイク上げられるのすごいね！』


｢そうでもないよ。乱れるし。｣

そうでもない。か。
牛島さんのスパイクは強烈だし速いし、上げられるレシーブできる人中々いないよな〜。



すごいのに。

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