きっかけは些細で。さん。【国見英】

ひゃくじゅういち。 ページ13

試合後半。


そろそろ国見くんが活躍してくるころでしょう。



『よーく見ててくださいね！！もうそろそろ国見くんが本気出すんで！！！』


｢はいはーい｣


『適当！！！』



相変わらず隣には角名さんがいる。

この際角名さんには国見くんのかっこよさをめいっぱい知ってもらうことにした←




｢国見ちゃん！｣


｢はい、！｣



ﾊﾞｼｯ

ﾀﾞﾝｯ



ふおぉぉお！！！！！


徹さんからのトスを見事に決めた国見くん。
きた！！！！


『見ました！？』


｢見た見た｣


『まだまだこれからです！！』



.
.


それから国見くんはバンバン点を決めていく。



『すばらしい。最高。良。好き。』


｢Aちゃん語彙力死んだ？｣




前半楽してるのも国見くんらしくて好きだけど、点を決める国見くんはかっこよくてもっと好き。




『ナイスワンチ！！！！』


木兎さんのスパイクも止めるまでは出来なくても触れることは出来てる。




｢国見ちゃん！！｣


また国見くんにトスが



『あ、くる』


｢なにが？｣



これは、

『強打に見せかけて＿＿＿



フェイント』



ブロックの上をふわっと弧を描いて落ちていくボール。
後ろの3人が取ろうと滑り込むも間に合わず、ボールは床へと落ちる。




『うぅぅ、、かっこいい！！！！』


コート内では国見くんがみんなから頭をわしゃわしゃされている。

あ、かわいい



『見ました！！？見ましたか今の！！』


｢うん、見た。すごいね。｣

今のは強打かと思った。という角名さん。


『ふっふっふー♪』

国見くんの良さを知ってもらえて嬉しい。




『国見くんナイスキー！！！！！』

私も国見くんにお褒めの言葉をかける。


すると国見くんがこっちを見たと思えばそのまま歩いてくる






.


.


.


歩いてくる！！！？？



『す、角名さん、。なんか国見くんこっち来てません？？？』


｢うん。来てるね｣



なぜ。え、なぜ。

かっこいいよ。うん。←



｢ん。｣


こっちに来た国見くんは両手を挙げて私を見ている



『ん、？』


｢両手挙げて｣


『？

ほい』

よく分からずも両手を挙げる。



ﾊﾟﾝｯ




｢いぇーい。｣

こ、これは、、ハイタッチ！！！！？



『い、いぇーい、！』


そして国見くんは満足げにコートへと戻っていった。






.
.



『え、なんですの今の』




ハイタッチしに来たの？？私と？？わざわざ？？








『はぁぁぁあ、、、



好きだぁ、、。』

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