任務2 ページ10
Aside
それを懐に閉まっていた短刀で仕留めるのと同時にバチバチと音が前から。
そっかこいつら三匹!
でも電気って!?
それに物体じゃないから術式であの電気は防げない。
側転し、呪霊本体に、『ふっとべ』
廃マンションの壁にぶつかりヒビが入るも呪霊はピンピンして、ケタケタ笑っている。
馬鹿頑丈だなーこの呪霊。
でも、距離が取れた。
薙刀を取り出し呪力を流す。
家は嫌いだけど、先祖の武器への溺愛は好きなんだよな。
武器なんて気持ちの無いものに好かれるくらいにはうちの一家は、
『イカれてるんだよね』
薙刀を回転させ型をとる。
月下流 水無月
薙刀から複数の円が放出し、呪霊に向かって吹っ飛んでいく。
ザーッと雨音がし、砂埃が落ち着く頃には呪霊は微塵になり消えていった。
クソジジィに内緒で書庫に入って盗んだかいがあったなー。
あの時はスリリーだった。
『ふぅ、一軒落着。次はーおそらくー大久保ー大久保ー。って大久保?!交通費なしって何?痩せろってか!そこまで太ってねーわ!………頭と体使えってか』
正直呪力なんてうちらの奴らよりあるだけで他よりは少ないほうなんだよ。
考え始めるも思考が混乱し、道のど真ん中であぐらをかき、薙刀を膝の上に納め目を瞑る。
術式でもいいけど道路使ったら事故る可能性あるからなぁー。
あ、空!いやでも空飛ぶ人間としてテレビデビューするのはちょっと……
んー。
「睦月Aと見た」
つーか疲れたな。誰がチョコレート寄越せや。頭働かんやろ。
「お前の暗殺の依頼を受けた」
ゴディパな!って美味しいの?庶民ではないけど庶民だからわからないや。
どっちかって言うとアーモンドチョコの方が好き、明治の。
「命、頂戴する!」
『あっ!地下ぁ!!』
術式を展開し、潜るも誰かが喋っていた気がして地上に戻る。
戻った途端ゴッと何かに頭突きした。
『いったー!ってあれ?うちの(クソ)と取引しているリーゼントがトレードマークの
頭を抱えてヨロヨロと起き上がる様子をあぐらをかいたまま見ていると、こっちに振り向きなにかぼやき始めた。
つーかごめんね!汚らしいリーゼント壊しちゃって。
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作者名:ピザうどん花子 | 作成日時:2021年3月14日 18時