呪具屋の娘に片思い（五条悟） (ページ30)

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自販機は安心を引き寄せるページ30

Aside

任務が終わり、高専に戻るも何か五矢サイダーが飲みたくて自販機に向かう。

ガシャンと落ちてくる音がしてそのまま手にとり寮に戻ろうとすればメールが、
リッチ何かAが自販機にいる予感
ポリスまじで?!俺缶コーヒーアイス
ドクター午前の紅茶
ポリス午前ってお前今0時だぞ
ドクターその0時は午前だろうが
ポリスそうじゃん
リッチ馬鹿かよ
ファイター私買うって言ってないよ?

ファイター既読無視やめろ!
ったくしかもお金貰ってないから自然と私の奢りじゃん！

ドクターご馳走さま
リッチご馳走さま!
ポリスゴチっす
ファイター覚えてろ
流れ作業のように購入すれば隣から声が。

七「お久しぶりです」

『あぁ、久しぶりです。元気でしたか？』

七「まあ、この通り。そちらは？(婚約指輪か？まさか五条さんと？)」

『正直辛いです』

七「そうですか…(五条さん何したんだ)これどうぞ」

『いや、悪いですよ。七海先輩の分でしょう？』

七「Aさん、五条さんに何かされたら言ってください。なるべくサポートします」

『何故に五条先輩？』

七「婚約したんじゃ？」

『五条先輩と婚約できればどれだけ良かったか。………六供ん家の一人息子とですよ』

七「六供ん家とはこれまた厄介な」

『本当にね、話すだけで体力と精神消耗しますもん』

七「えぇ、聞いたことあります。ろくに何も出来ないくせに相手を疲れさせることで上にぐんぐんのし上がる通称、うなぎ」

『何だそのダサい通称は』

皆さんお気づきだろうか本音が簡単に漏れるせいで心の声が無いことを

七「何故その一家と？」

『目と耳と脳みそが不自由なお父(ちち)のせいですね』

七「察しました」

察しましたってダイレクトに言う人初めてみた

『ありがとうございます。何か話してたら楽になりました。七海先輩ってヒラーだったりします？』

七「違いますけど」

『ジョークですよ』

七「知ってます」

『あ、はい』

なんかめっちゃ突き放すやん

七「何故こんなに話し込んだのか不思議でして。ぶっちゃけ私にはどうでもいいので」

『急に裏切られた感』

七「それでは失礼します」

なんか、安心したわ。人間味あって