とある休日(番外編) ページ23
Aside
それからアクセサリーを買い。化粧を施された。
赤い短い丈のスカートにシャツインして上から唯一今日来ていた黒いジャケットを羽織り、購入した小さいバッグをかける。
『白いスニーカーとかすぐ汚れるよ?戦闘で』
水「休日まで脳みそ戦闘なの?休んでよ」
家「呪霊を退治するだけが戦闘じゃないよ。女は服選びのセンス、コミュニケーションに長けてなきゃいけない。ある意味戦闘なんだよ」
『戦闘……』
水「(先輩ナイス!)」
家「Aさっき悟に土産買ってたよな。今日中に渡せよ」
『?わかりましたけど』
家「悟の部屋の前で立ってなね。絶対だよ」
『はい(なんで?)』
ついでに寄り道して甘味屋から大福やどら焼きを買う
遅くねーか?なんで突っ立ってなきゃいけないのさ。あぁ土産品ドアに掛けて帰りたい。
でも硝子先輩が怖い。
家「もし、こっち(女子寮)に来でもしたら……わかるね?」
ゴクッ。思い出してはつばを飲み込む事の繰り返し。
数分間、壁に寄りかかってぼーっとしてれば足音が聞こえる。
ゆっくり顔を上げれば、サングラスがずり下がったままこっちを見て突っ立っている五条先輩。
『サングラス、ずり落ちてますよ?』
そう言い、治すも未だに固まっている先輩。
構わずに続ける。
『あ、あとこれお土産です。硝子先輩から甘いの好きだと聞いたので。後、目も疲れると思ってアイマスク買っちゃいました。良かったら使ってください』
袋を差し出し、受け取るのを待っていると先輩の手が伸びてきた。
袋にではなく私の方に。
もう少しで触れると言うところで動きが止まっる。
不思議に思い頭を傾げれば、顔を勢いよくそむけて「有り難う」と袋をとって中に入っていった。
……終わっちゃった。妙に寂しさを感じて閉められたドアにおでこをつく。
『お疲れ様ですとか、どんな任務でした?とかもっと話したかったかも。でも疲れてるか』
一人でそう言って部屋を後にした。
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作者名:ピザうどん花子 | 作成日時:2021年3月14日 18時