自販機は共感を引き寄せる ページ18
Aside
何かを教わるはずだったのに何かがゴッソリと抜けた気分。
エコバッグを広げ頼まれたものをポチポチと小銭を投下しながら押していく。
？「いつ終わります？」
『シマリス。』
？「はい？」
『頭イカれてるんで気にしないでください。お先にどうぞ』
？「今年入った一年ですか？」
今更すぎね？3ヶ月ぐらいたったよ？
『はい、睦月Aです。他にも3人。そちらは？』
七「七海健人です。そうですか…それで全員ですか？」
『はい、そうですけど。どうかしました？』
七「いえ、気になさらず」
そう言いカサカサと小銭をあさっていた七海先輩は手紙のようなものを手にしていた。
ワナワナとその手が震えていたから、『どうしたんですか？』と覗いたら、
「ちんこ」
『これ…は…』
七「断じて私が書いたものではありません」
『それぐらいはわかりますよ』
七「全くあの人は」
『あの人ってどなたですか？』
七「五条悟さんです」
『あぁ、あの人。想像付きます』
「『はぁ』」
実は運んでもらった日を境に人の気配が増えたのだ。
ほら、あのゴティパよこせー的なこと。
あれ実は口から漏れてたらしくて部屋に帰ったら大量なゴティパの箱があったんですよ。
で、置き手紙に「買っといたから有難く食え」
って書いてあって、うちの奴らにいっても逆に食い意地見せてきたし、じじいは論外だし、先生は買ったら自分で食ってますよ〜とか言うし。
結局、『誰やねん！』って叫んだら
五「どうした？情緒不安定か？」
ってやって来たんですよ。
『もしかして、チョコ』
ゆっくり指をさせば、
五「美味かったか？庶民様？」
とか言ってきたんでビンゴですよね。
つーか人の部屋に入ってくるやつ多くね？
『なんで私なんかの為に高級チョコ何かを』
五「オメーの為じゃないけど」
あ、そうなんですね。
五「何かあったら言えよ」
そう言って消えてしまった。
その後も結花と何か話したりほしいものの話をしてれば部屋になにか来てたりする。
『お互い大変ですね』
七「あなたも被害者ですか」
『まあ、有り難いっちゃ有り難いけど何かあるなら話して解決したいんですよね』
七「はぁ。(どういう関係なんだ？)それでは失礼します」
『はーい』
ペコッと頭を下げると手を振って返してくれた。
つーかこいつら一人5本って体内に下水道通ってんのか。
間水目「「「遅い」」」
『か弱い女にもたせるからだ！』
目「か弱いだと？！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピザうどん花子 | 作成日時：2021年3月14日 18時
