気持ち ページ31
Aside
『……馬鹿じゃないの呪いになったらどうするの』
虎「呪いになっても良いってくらいAを愛してる」
『呪いになったらいけません』
キョトンとした顔で悠仁は固まるとニシシッと笑っておでこをくっつけてくる。
『本当は駄目だよ?』
虎「駄目じゃないよ」
『危ないよ?』
虎「なんとかなる!多分」
『多分じゃだめじゃん………ねぇ、愛してる』
虎「知ってる。まぁ、俺の方が愛してるけどな」
懐かしくも感じるけど一昨日の出来事。クスッと笑えば幾分か悠仁も笑顔を取り戻した
『試してみる?』
そう言えば、徐々に近づいてくる唇。
そのまま目を閉じる
本当にいい人に、いや、いい人達に巡り会えたな。
?「あのぉ、青春中悪いがちょっといいかの?」
バッと悠仁が飛び抜き現れたのはひげがミョーンと伸びた老いぼれ。
他界する為のフライトを待ちわびてるかの様な姿だった
?「こりゃ、随分と。苦労したね?A」
『え?誰?』
爺さんは私の額にシワシワの人差し指を付くともう片方でパチンと指を鳴らす。
よく鳴らせたなそのしわくちゃで
上から指をどけると一歩下がり「ほれ」とマカロンの箱を投げてくる。
あかん!落としたらあかんよ!
すぐさま起き上がりキャッチする。
あれ?
虎「『え?!』」
虎「あ!A!髪も!」
髪の毛を触って目の前に持ってくれば徐々にもとの色を取り戻してくる
布団を引っぺがし悠仁に体当りするかのように飛びつく
それを受け止め悠仁は私の首に顔をうめる
『ねぇ、悠仁。ここに老いぼれいたよね』
虎「いたな」
バッとお互い飛びのき咳をしたり髪をかいたりして、ちらっと老いぼれがいた所を見るも消えている
虎「『あれ?』」
お互い見つめ合って首を傾げるも、距離は自然と近づいていき、キスをする
虎「結局誰だったんだ」
『まあ、私の中で「青春」って単語を使うのはあの人くらいかな』
抱きついてる悠仁から離れて窓を思いっきり開けて息を吸う
『青春大好きひげでろん妖かぁあああい!ありがとぉおおおお!』
少しすると2年生と野薔薇と恵、五条兄ちゃん(笑)が来て私が立っているのを見るとみんな一斉に涙ぐむ
え?ちょっと怖い
皆「「「「おかえり!」」」」
『ただいま!』
真希先輩と野薔薇は飛びついてきて、五条兄ちゃん(笑)も来ようとしたけど、棘先輩が呪言で「止まれ」と言い、恵とパンダ先輩に抑えられた。
26人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピザうどん花子 | 作成日時:2021年3月8日 17時