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別れ ページ28

五条side


五「マカロンって、禁止って言ったでしょ」


言いたい事だけいって気絶したAに相変わらずと思う反面、変わったなと成長を喜ぶ自分がいる


妹のように見てきたからこそ今回の事は嬉しくもあり、寂しくもあった。


五「早死するなっつったのに………持って3日だぞA」


まただ。そんな事をよぎっては息を整え、3人を担ぎ医務室に連れて行く。


3人の様子を見た夜蛾先生は死んだはずの二人に驚き携帯で誰かを電話し始めた。


硝子も唖然としていたたが流石は医者、


家「Aをここに乗っけて」


すぐに治療に取り掛かった


睦さんと楓さんも台の上に乗せ、白い布をかぶせる


気が滅入り下げていた頭を上げれば夜蛾先生が誰かと電話しているのを確認する。


誰だ?


少し近づいて、携帯を盗み聞きする


夜「どういう事だ真司」


先「詳しくは後で、俺もそっちに向かう」


そう言い携帯を切る


五「真司って誰?」


夜「俺の2個上の先輩で睦と楓の相棒だ。そして上層部の一人でもあり、Aと悠仁の中学の先生でもある」


五「なるほどね」


どうりで名前聞いただけで僕の意見に同意しようとしたわけだ


それからは治療が終わり静かに眠るAの横に座り考え込んでいればバン!と勢い良く扉が開く


五「悠仁、シー」


唇に人差し指を当てて静かにするよう促す。


悠仁はそっとAの顔を包むと、「良かった」と漏らす。


温もりを感じ取ったかはたまた脈を測ったか、悠仁なら前者か。


確かに髪の毛真っ白じゃあね


僕の実の妹みたいなんて不謹慎な事がよぎる


後から急いで駆けつけてくる野薔薇と恵はつらそうに顔を歪めては、ゆっくりと入ってきた


野「本当にバカ、いつも一人で抱えすぎなんだよ」


恵「全くだ」


みんなボロボロなのに駆けつけてくるあたりさっきのAの言葉を思い出す。


確かにラッキーだね。


こんなにも思ってくれてる人がいるんだ、なるべく早く目を覚ませよ



Aside


ゆっくりと意識が上がっていき視界が明るくなる


あぁ、起きれた。良かった。


体を起こそうとするもびくともしない。


やっぱりか。限界が来ているのは重々承知。


死ぬ前に数個やりたい事があった。


夜「起きたか」


『えぇ、どれくらい経ちました?』


夜「半日だ」


『そっか、意外と早いですね……学長、死体は布に巻いてそのまま土に埋められませんか?』

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作者名:ピザうどん花子 | 作成日時:2021年3月8日 17時

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