想い人と付き合えて幸せです2【虎杖悠仁】 (ページ27)

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変化ページ27

Aside

うぁー。さっきの領域展開で随分年齢くった気がする。

頬から垂れる涙も拭えずに床に放り投げた携帯の音を聞き入る

ふたコールめぐらいにその人物は出た

『もしもし夜蛾学長？』

夜「なんだ？」

『そこに悟と硝子先生いる？』

夜「あぁいるが」

『あのね、両親が亡くなっちゃった。私も結構やばいからさ、迎えに来てよ』

五条side

普段早めに帰ってくるAが帰ってきてない

まあ、宮城には知り合いもいるし積もる話もあるだろうとあまり気にしていなかったが

たまたま書類を取りに来た夜蛾先生の携帯が鳴る

なにか話しては「いるが」と僕と硝子に目配せする。

そしてスピーカーにすれば、

『あのね、両親が亡くなっちゃった。私も結構やばいからさ、迎えに来てよ』

随分枯れた声で鼻をすするようにして話すA

夜蛾先生がなにか言う前に教員室を飛び出した

事前に知らされてた場所だからどこかわかる

急いで向かえば帳がフッと消え始めた

まずいね。

微かな呪力を辿れば廊下に倒れている三人

睦さん、楓さん、A……

五「A、起きてるか？」

近づくも返事がない

五「A！……A！！」

『あー、もー、……起きて、るってば。あんまり、喋らせな……いでよ。あと、運んでくれる？』

ったく。髪を真っ白にしたAはへへへとガラガラに枯れている喉で笑う

五「全く無茶するね。A一家は」

『残念、私はもう虎杖ですよぉ〜』

五「くそっ、手遅れ『おい』冗談だよ」

『体がさ、動かないんだよね。体力とかの問題じゃなく。寝たきりの婆さんみたいに』

五「僕使うなって言ったよね」

『助けたかったの、自分も、永一郎も』

五「永一郎？」

『祓った呪い』

呪いを助けたかった？

『私達ってさ、ラッキーだよね。もう道があってさ、呪霊は生まないし寧ろ祓っているし。
別に悠仁みたいに誰かの勧誘で入ったわけでもない

もとからそのレールに乗っててさ

確かに死と隣り合わせだし辛いこともたくさんあるけど

それ以上に人間という生き物を深い点から知れる。いや、知ってる

だからみんな仲いいし、お互いが必要だからこそ助け合える

それを知ってるのに気づけない人もいるけどね』

『なんか、長くなっちゃったけどさその呪いも人間で感情を持ってたわけ。知ってるのに知らないふりするそいつが苦しそうに見えた。

だから助けたかった…………あと、マカロン……』