先生side ページ3
Aが中二の時
ジジィ共との集会後、睦達と落ち合わせてる場に向かった。
が、そこには誰も居なかった。
来る日程間違えたか?
俺も老けたもんだね。
家に帰りこの年にしては少しキツイ夜のカップラーメンを食べる。
先「コガ・コーラもあったっけか?」
割り箸を机に置き台所へ向かう。
コガ・コーラを取りプシュッと開けてはリビングに戻ると床に倒れ込んでいる二人の相棒。
先「睦!楓!何事だ!」
ゆっくりと二人を壁に寄りかからせる。
睦「ヘヘッ…へましちまった」
楓「睦、の術式欲……しさに呪詛…師と……上層部、の誰かが……仕組ん…で、たみたい」
睦は術式の使い過ぎで髪が白髪になり目もろくに見えてないようだった。
楓は腹にドデカイ風穴が開いている。恐らく手遅れだろう。
楓「そ…んな顔し、ないで……通気性、いいん……だから」
先「こんな時まで冗談言ってんじゃねーよ。正道は知ってるのか?」
睦「すぐ、ここに来たから知らないだろうね」
虚ろな目で俺を捉えては顔を拭う。俺がこいつらにできることはないのか。見つからずに唇を噛む
睦「なぁ、真司。お前の術式で俺の老いを…吸収してくれ。時間がない。このままじゃ俺らは二人とも今日死ぬ」
直接言われ息を呑む。わかってる。だが、大切なダチだからこそ目の前に転がっている死に目を背けたくなった
確かにこいつの老いは時々吸収していた。だが、この膨大な老いを吸収したらきっと俺も死ぬ
死ぬのはどうでもいい。だが、俺ら三人が死んで、誰がAを見守る!
楓「ちょっとで………いいの。未来でA…が大……変な事に……なった、時に……Aを……娘を救えるなら」
睦「俺らは喜んで今を捨てるさ。だから頼む。力を貸してくれ」
先「わかった」
そう言えば隈のついた顔で安心したように笑う親ばか夫婦
睦は、楓に術式をかけ時間を、死ぬ時間を遅らせ。
術式で受けたリターンを俺が20年分吸収する。
睦「吸い取りすぎだアホ」
先「ゴホゴホ…言ってろ。あまり戻ってねーじゃねーか」
睦「今やっと80ぐらいになったとこさ」
俺も今肉体は70ぐれーになっちまったか。やべーな。
睦「俺らの事は死んだことにしてくれ。死んだように見せるのは容易いさ。俺らを正道と生意気坊主共に見せておけ。上層部には見せるな。恐らく解剖とは名ばかりの実験をするだろうさ。終わったら俺らは別次元にいる。出るのはAが特級術師になったらだ。……任せたぞ」
先「おう」
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作者名:ピザうどん花子 | 作成日時:2021年3月8日 17時